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世界最大の家電ショーにフォルクスワーゲンが展示するのは、"ワーゲンバス"、すなわち、フォルクスワーゲンタイプ2の現代版ともいえる「BUDD-e」。CESでワールドプレミアを果たすだけにその中身はピュアEV(電気自動車)であり、さらに先進的なユーザーインターフェイスやIoT技術を搭載している。

全長4597×全幅1940×全高1835mmのBUDD-eは、ゴルフトゥーランとマルチバンT6のボディサイズを持つミニバン。フォルクスワーゲンでは、EVのプラットフォームとなるMEB(マトリクス・エレクトリック・ドライブキット)を開発中だが、このBUDD-eはそのMEBをベースにした最初のコンセプトカーになる。


運転席にはフルデジタルのメーターパネルが用意され、ジェスチャーや音声、あるいは触れるだけであらゆる操作が可能となる。

サイドのスライドドアにドアハンドルはなく、開閉はジェスチャーでコントロールする。またサイドミラーもなく、カメラによりクルマのサイドがチェックできるeミラーを搭載。リヤの設けられた「ドロップボックス」は、アクセスコードにより開閉が可能で、移動先で郵便物や荷物を受け取ることができる。


他にもスマートフォンやスマートホームとの連携機能など、さまざまなテクノロジーが搭載されている。
フォルクスワーゲンは、これらの技術を2019年には実現したいとしているが、その際にはぜひとも、多くのファンが待ち望むデザインで世に送り出してほしいものだ。

(Text by S.Ubukata)