Q:サーモスタットが壊れるとヒーターが効かなくなるって本当ですか?




A:本当です。ヒーターの基本的な原理はエンジンで熱せられたエンジン冷却水を室内にあるヒーターコアに引き込み、ヒーターコア自体を温めてブロアファンで発生させた風をヒーターコアに通すことで温風にしています。

ヒーターの温度調節は、ヒーターコアに流入するエンジン冷却水の量を弁によってコントロールする方法と、常時ヒーターコアにエンジン冷却水が循環しているタイプはヒーターコアに通す風の量をフラップでコントロールすることで行っています。VWの場合は、後者のタイプを採用しています。

ヒーターはエンジンが温まらないと効かないことは知っていると思いますが、サーモスタットが壊れるとどうなるでしょうか? 壊れると言っても、今回の場合は『開いたまま』の状態で壊れてしまうケースです。

サーモスタットが開いたままで壊れてしまうと、ラジエータで冷やされたエンジン冷却水はサーモスタットによる流量制限を受けることなくエンジン内部を循環してエンジン冷却水の温度を一定に保つことが出来なくなります。アイドリングの状態であればそれほど変わらないのですが、スピードを出すとどんどんエンジン冷却水の温度が下がります。メーター内の温度計も針が下がっていくのが分かると思います。

エンジン冷却水の温度がどんどん下がると常時循環タイプのヒーターコア温度も必然的に下がってしまい、ヒーターが効かなくなってしまうのです。

このような状態になった場合はサーモスタットが「開いたまま」になっていると思ってよいでしょう。この季節、ヒーターが効かないクルマは辛いですよね。早めに修理しましょう。

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