12時半からの2本目に入る前にスーパーアドバイザーに電話で相談してみると、1コーナーは進入速度を少し抑え、アクセルを開けるのを少しガマンしてみましょうとのアドバイスをいただきました。
そして2本目に入ります。アドバイスどおりに1コーナーは無理せずに抑え気味に走り、その後の加速を重視しました。2コーナーは本来少し怖いコーナーなのですが、今回はサスペンションや空気圧のセッティングが見事に決まっていたために躊躇無くターンイン、そして加速ができていたので、その2コーナーへの到達速度を重視したのです。アットウッドコーナーは何故かしっくり来ないままでしたが、リボルバーコーナーはターンインのテンポを上げることで問題解決できました。そんなことを考えつつフリー走行をしている間に、実は他車のペースもじっくり観察していました。自分と比べて速いのか遅いのか。
ところがどの車も(浜崎さんともう一台以外)ほとんどペースは変わりませんでした。これはけっこう予選が勝負の分かれ目になるな・・・と考えつつピットに戻ってきました。タイムは1本目より0.2秒速くなっただけでした。1本目よりはマシになったとは言え、どうもしっくり行かない1コーナーとアットウッドコーナー。
パドックに戻ると先に戻っていた浜崎さんが僕のところに来てくれ、数週のあいだ僕の後ろから見ていて感じたことをアドバイスしてくれたのですが、このアドバイスがバッチリだったのです。アットウッドコーナーは大回りしすぎ(たしかに前はもっとコンパクトでした)、1コーナーはもっと早めにクリップに向かってブレーキを残しながら直線的にダダダッ!と行く感じで・・・などなど長嶋監督ばりの擬音交じりのアドバイスで(いつものことですが、でも、僕にとってはとてもわかりやすい 笑)、ものすごく頭の中の霧が晴れていくようにスッキリとイメージを作り直すことができました。
パドックで周りのドライバーのタイムを聞くと#67のルボラン萩原さん(永遠の天敵、笑)と#9のワークスカー(この車は以前のチャンピオンカー)の塙さん、そして僕がほとんど変らないタイムでした。たぶん#72の勅使河原さんもさほど違わなかったはずです。萩原さんや勅使河原さんは非常にクレバーでミスのない、付け入る隙の無いドライバーなので予選で前に出られてしまったら非常に厳しいことになります。塙さんはいわゆるワーククスドライバー(今回、栄光の#00でもう一人ワークスドライバーがエントリー)で、なんと5歳からカートをはじめ、つい最近までイギリスにてフォーミュラールノーに参戦!しかも現役の二十歳の早稲田の学生!そして、今シーズンはGTI Cup と平行してカレラカップ(こちらもワークスカー)にも参戦している強者!こんなキャリアのドライバーにどうすりゃいいの!?といい思いもありますが、ゴルフに関してはこちらにまだ分があるはず!と言い聞かせて、あらためて予選の重要さを肝に銘じました。ちなみに僕達が1分58秒前後で走っている中、浜崎さんだけは1分55前後でラップしていました。いわゆるブッチ切り!です。浜崎さんに関しては決勝を待たずしてすでに結果は見えていました。
この日の走行はこれで終わり、予備車検とドライバーの装備品(メット、スーツ等がFIAの規格品であること)のチェックのため車検場に向かいました。そしてパドックにもどり、予選のための最終メンテナンスを行いました。今回の作業内容は、
1.フロントブレーキローター交換 (めったに変えませんがヒビが入っていたため)
2.フロントブレーキパッド交換 (これは毎レースごと)
3.ブレーキのエア抜き
4.下回りのマシ締め。
5.アライメントの確認。
6.フロントの車高を6mmアップ。
7.タイヤを全輪交換 (タイヤサービスにて。いよいよRE11S!)
こんな作業もヴェンチュラーチームにかかれば、ものの30分!というか、レースに来ているメカニックさん達はどこのチームの方も本当に作業が正確で丁寧で早いのです。5年前にルポで初めてGTI Cupに参戦した時に最もカルチャーショックを受けたのが、他のチームのレースメカニックさんたちの仕事ぶりでした。サーキットに来るメカニックさんたちは仕事が早いだけではなくスケジュールの段取りもよく頭に入っていて、けっしてドライバーに気を遣わせるようなことはしないのです。どこのメカニックさんも「これぞまさしくプロ!」という感じです。少なくとも今参戦しているチームのメカニックさんたちは皆さん凄腕なので、もしこれを読んでくださっている方でサーキットに観戦にいらした時にはぜひ、このメンテナンスの手際のすばらしさにも注目していただきたいと思います。
メンテナンス終了後に新品ブレーキとパッドの当たり出すために、ある場所を使って0-100のフルブレーキを10回ほど繰り返し、すべて終了。後片付けをし、サーキットホテルにチェックイン。部屋に荷物を置き夕食のためにまたコンロールタワー近くのレストランに向かいました。道すがらホームストレートの上のブリッジを通るのですが、その時に1コーナーのRぐあいが非常に良く見え、これで完璧に頭の中でイメージを作ることができました。全走車をパスするこの非常に難しいワンメイクレース。明日はやはり予選勝負!予選が全て!アタック開始1・2周目でほぼ決まるでしょう。予選で最高の集中とパフォーマンスができるように、この日の夜は高校からの友人たちと楽しく食事をしリラックスして早めに就寝しました。
そして2本目に入ります。アドバイスどおりに1コーナーは無理せずに抑え気味に走り、その後の加速を重視しました。2コーナーは本来少し怖いコーナーなのですが、今回はサスペンションや空気圧のセッティングが見事に決まっていたために躊躇無くターンイン、そして加速ができていたので、その2コーナーへの到達速度を重視したのです。アットウッドコーナーは何故かしっくり来ないままでしたが、リボルバーコーナーはターンインのテンポを上げることで問題解決できました。そんなことを考えつつフリー走行をしている間に、実は他車のペースもじっくり観察していました。自分と比べて速いのか遅いのか。
ところがどの車も(浜崎さんともう一台以外)ほとんどペースは変わりませんでした。これはけっこう予選が勝負の分かれ目になるな・・・と考えつつピットに戻ってきました。タイムは1本目より0.2秒速くなっただけでした。1本目よりはマシになったとは言え、どうもしっくり行かない1コーナーとアットウッドコーナー。
パドックに戻ると先に戻っていた浜崎さんが僕のところに来てくれ、数週のあいだ僕の後ろから見ていて感じたことをアドバイスしてくれたのですが、このアドバイスがバッチリだったのです。アットウッドコーナーは大回りしすぎ(たしかに前はもっとコンパクトでした)、1コーナーはもっと早めにクリップに向かってブレーキを残しながら直線的にダダダッ!と行く感じで・・・などなど長嶋監督ばりの擬音交じりのアドバイスで(いつものことですが、でも、僕にとってはとてもわかりやすい 笑)、ものすごく頭の中の霧が晴れていくようにスッキリとイメージを作り直すことができました。
パドックで周りのドライバーのタイムを聞くと#67のルボラン萩原さん(永遠の天敵、笑)と#9のワークスカー(この車は以前のチャンピオンカー)の塙さん、そして僕がほとんど変らないタイムでした。たぶん#72の勅使河原さんもさほど違わなかったはずです。萩原さんや勅使河原さんは非常にクレバーでミスのない、付け入る隙の無いドライバーなので予選で前に出られてしまったら非常に厳しいことになります。塙さんはいわゆるワーククスドライバー(今回、栄光の#00でもう一人ワークスドライバーがエントリー)で、なんと5歳からカートをはじめ、つい最近までイギリスにてフォーミュラールノーに参戦!しかも現役の二十歳の早稲田の学生!そして、今シーズンはGTI Cup と平行してカレラカップ(こちらもワークスカー)にも参戦している強者!こんなキャリアのドライバーにどうすりゃいいの!?といい思いもありますが、ゴルフに関してはこちらにまだ分があるはず!と言い聞かせて、あらためて予選の重要さを肝に銘じました。ちなみに僕達が1分58秒前後で走っている中、浜崎さんだけは1分55前後でラップしていました。いわゆるブッチ切り!です。浜崎さんに関しては決勝を待たずしてすでに結果は見えていました。
この日の走行はこれで終わり、予備車検とドライバーの装備品(メット、スーツ等がFIAの規格品であること)のチェックのため車検場に向かいました。そしてパドックにもどり、予選のための最終メンテナンスを行いました。今回の作業内容は、
1.フロントブレーキローター交換 (めったに変えませんがヒビが入っていたため)
2.フロントブレーキパッド交換 (これは毎レースごと)
3.ブレーキのエア抜き
4.下回りのマシ締め。
5.アライメントの確認。
6.フロントの車高を6mmアップ。
7.タイヤを全輪交換 (タイヤサービスにて。いよいよRE11S!)
こんな作業もヴェンチュラーチームにかかれば、ものの30分!というか、レースに来ているメカニックさん達はどこのチームの方も本当に作業が正確で丁寧で早いのです。5年前にルポで初めてGTI Cupに参戦した時に最もカルチャーショックを受けたのが、他のチームのレースメカニックさんたちの仕事ぶりでした。サーキットに来るメカニックさんたちは仕事が早いだけではなくスケジュールの段取りもよく頭に入っていて、けっしてドライバーに気を遣わせるようなことはしないのです。どこのメカニックさんも「これぞまさしくプロ!」という感じです。少なくとも今参戦しているチームのメカニックさんたちは皆さん凄腕なので、もしこれを読んでくださっている方でサーキットに観戦にいらした時にはぜひ、このメンテナンスの手際のすばらしさにも注目していただきたいと思います。
メンテナンス終了後に新品ブレーキとパッドの当たり出すために、ある場所を使って0-100のフルブレーキを10回ほど繰り返し、すべて終了。後片付けをし、サーキットホテルにチェックイン。部屋に荷物を置き夕食のためにまたコンロールタワー近くのレストランに向かいました。道すがらホームストレートの上のブリッジを通るのですが、その時に1コーナーのRぐあいが非常に良く見え、これで完璧に頭の中でイメージを作ることができました。全走車をパスするこの非常に難しいワンメイクレース。明日はやはり予選勝負!予選が全て!アタック開始1・2周目でほぼ決まるでしょう。予選で最高の集中とパフォーマンスができるように、この日の夜は高校からの友人たちと楽しく食事をしリラックスして早めに就寝しました。