この日の朝は6時に目を覚ましました。レース前日はなかなか眠りにつけず寝不足がちになることが多いのですが、この日は珍しく睡眠をよく取ることができました。6時半過ぎにはパドックに入り、朝食はいつものようにウィダーインゼリーで軽く済ませます。
天候は晴れ。うすく雲がかかっているため前日よりは過ごしやすそうな感じで、この時期としては絶好のレース日和になりそうです。7時から車検済みステッカーとタイヤにも車検済みのマーキングをしてもらうため(車検自体は前日の夕方に済ませてあるため)、ヴェンチュラーのスタッフが僕と浜崎さんの車輌を車検場へと持ち込んでくれます。その間にドライバーの僕達は受付に向かい最終的な参加確認をし、サーキット配布の計測器(トランスポンダー)を受け取りました。
メンテナンスは前日に全て済ませてあるので、予選前にやることはタイヤの空気圧を調整することくらいです。岡山での空気圧のセッティングは浜崎さんと僕とでは若干違います。フロントは同じですがリアについては、浜崎さんより少し落として、タイトさよりもコントロールの幅を優先しました。ちなみにサスペンションの設定についても同じように、リアのみ浜崎さんよりも若干コントロール性を優先しました。ちなみに筑波サーキットでは全く同じセッティングをしています。
予選に向けてのコンセントレーションを整えるために予選開始時間の10分前にはクルマに乗り込みシートベルトを締め、予選のイメージ作りをはじめました。1周目で昨日のフリーでまとめ上げた1コーナーのイメージと今シーズンからの新しいタイヤである「RE11S」の感触を確認し、2周目をアタックラップに設定しました。タイヤが最高のグリップを発揮して、尚且つエンジンパフォーマンスが落ち始める前(油温、水温が高温になるとセーフティ機能が働いてしまう)にパワーを使い切るためには2周、ギリギリでも3周目までにタイムを出さなくてはなりません。
前日のフリーでの様子を見る限り、かなりシビアな予選になることは容易に想像ができました。でも自信はありました。まあ、浜崎さんはあまりに速過ぎて論外でしたが(笑)そして8時25分、予選がスタートしました。
メンテナンスは前日に全て済ませてあるので、予選前にやることはタイヤの空気圧を調整することくらいです。岡山での空気圧のセッティングは浜崎さんと僕とでは若干違います。フロントは同じですがリアについては、浜崎さんより少し落として、タイトさよりもコントロールの幅を優先しました。ちなみにサスペンションの設定についても同じように、リアのみ浜崎さんよりも若干コントロール性を優先しました。ちなみに筑波サーキットでは全く同じセッティングをしています。
予選に向けてのコンセントレーションを整えるために予選開始時間の10分前にはクルマに乗り込みシートベルトを締め、予選のイメージ作りをはじめました。1周目で昨日のフリーでまとめ上げた1コーナーのイメージと今シーズンからの新しいタイヤである「RE11S」の感触を確認し、2周目をアタックラップに設定しました。タイヤが最高のグリップを発揮して、尚且つエンジンパフォーマンスが落ち始める前(油温、水温が高温になるとセーフティ機能が働いてしまう)にパワーを使い切るためには2周、ギリギリでも3周目までにタイムを出さなくてはなりません。
前日のフリーでの様子を見る限り、かなりシビアな予選になることは容易に想像ができました。でも自信はありました。まあ、浜崎さんはあまりに速過ぎて論外でしたが(笑)そして8時25分、予選がスタートしました。
3、4台目あたりで浜崎さんに続きコースイン。二台でゆっくりとインラップを回ります。その間に後ろからきたルポやゴルフを次々と先に行かせ、2コーナーを過ぎたあたりで最後にワークスカーである#00が抜いていきました。そうして、アタック中に他のクルマに引っかかることの無いように十分なスペースを作り、バックストレートを抜けた辺りからペースを上げアタックラップに入っていきました。ホームストレートを抜け課題であった1コーナーをイメージ通りにうまく抜けることができ、1コーナーを無難に攻略することに成功。「RE11S」の感触も確認することができました。「RE55S」との比較としては、よりコントローラブルでグリップの立ち上がりが「RE55S」のようにガツンと立ち上がるような感触ではなく「グググイッ」とリニアに立ち上がる感じ。僕でも非常にグリップの感触がつかみやすい素晴らしいタイヤだと思いました。実際のグリップ力に関しても新品での比較では確実に上がっています。浜崎さんに少し離されつつも前日のフリーより確実に良いリズムとペースでコントロールラインを抜けると、手元のP lapでは1'57.271。前日より0.8秒アップ。ニュータイヤであることを考えるとこのくらいのタイムアップは妥当でしょう。
最終市販型maniacsパドルエクステンションも相変わらず抜群の操作性でリズム良くシフトチェンジを行えます。ステアリングの10時10分を握ると、ちょうど小指と薬指にかかる位置なのでステアリングを握る手に余計な力が入りにくいのもまた美点。本来の目的とは違うかもしれませんが、個人的には一般道よりもサーキットでの方がよりありがたみを実感できます。
最終市販型maniacsパドルエクステンションも相変わらず抜群の操作性でリズム良くシフトチェンジを行えます。ステアリングの10時10分を握ると、ちょうど小指と薬指にかかる位置なのでステアリングを握る手に余計な力が入りにくいのもまた美点。本来の目的とは違うかもしれませんが、個人的には一般道よりもサーキットでの方がよりありがたみを実感できます。
そして良いイメージとリズムのまま、一発勝負の本気のアタックラップへ入りました。1コーナーから2コーナーへ速度を乗せたまま進入。少しテールが滑りながら2コーナーでも早めにアクセルを踏んでいけます。浜崎さんとの距離もあまり広がっていません。良い感じ!これは良いタイムが出せる!集中力を上げ浜崎さんのあとを追いました。ところが、アットウッドコーナーを抜けバックストレートに向け駆け上がっていくと、なんとバックストレートの先に#00が見えます!十分な車間を取っていたはずなのになぜ??驚きつつもさすがに追いつくような距離ではないと思い、そのまま全開でアタックを続けました。
が、なんとパイパーコーナーを抜けた短いストレートで追いついてしまったのです。浜崎さんに道を譲ったため失速していたのですぐに僕も追いついてしまいましたが、残念ながら僕が来ていることに気付いてはもらえませんでした。
ダブルヘアピンを抜け、マイクナイトコーナーから最終コーナーにかけてはタイム短縮に直結する大切なポイント。そこで詰まってしまったのは致命的でした。その後もチャレンジしましたが時すでに遅く、結局そのまま15分間の予選は終了。さすがに少々感情的にもなってしまいましたが、相手もアタック中ですからこちらの言い分ばかりを押し付けるわけにも行きません。これも予選の厳しさなのです。結果は予選5位・・・結果は結果。気持ちを切り替えて決勝でのイメージ作りに専念することにしました。
前にいるのは予選2番手の宿敵?サーラLVの#67萩原さん。3番手はNATSの#72勅使河原さん。そして4番手にはフォーミュラールノーから転身し、ワークスドライバーとして今年からカレラカップとGTI,カップにダブルエントリーしている二十歳の塙選手。表彰台に上がるためには2台をパスしなくてはなりません。現実的に考えてワンメイクの中でもこのGTIカップで1レース中に2台を抜くのはかなり厳しい状況です。予選で不本意ながら3位以内に入れなかったことが決勝の展開に大きくのしかかってきます。
できる戦略はただ一つ。ローリングスタートに不慣れなはずの塙選手を1コーナーでパスし、その後3位の勅使河原さんを追い詰めていきチャンスを見出すしかありません。ただ、勅使河原さんにしても萩原さんにしても非常にクレバーで冷静で速い上に、まずミスを犯すようなことはしないドライバーです。萩原さんにからむのは無理としても、勅使河原さんには必ずどこかで一度くらいはチャンスを作れるつもりでレース展開をシュミレーションしていきました。
(続く)
が、なんとパイパーコーナーを抜けた短いストレートで追いついてしまったのです。浜崎さんに道を譲ったため失速していたのですぐに僕も追いついてしまいましたが、残念ながら僕が来ていることに気付いてはもらえませんでした。
ダブルヘアピンを抜け、マイクナイトコーナーから最終コーナーにかけてはタイム短縮に直結する大切なポイント。そこで詰まってしまったのは致命的でした。その後もチャレンジしましたが時すでに遅く、結局そのまま15分間の予選は終了。さすがに少々感情的にもなってしまいましたが、相手もアタック中ですからこちらの言い分ばかりを押し付けるわけにも行きません。これも予選の厳しさなのです。結果は予選5位・・・結果は結果。気持ちを切り替えて決勝でのイメージ作りに専念することにしました。
前にいるのは予選2番手の宿敵?サーラLVの#67萩原さん。3番手はNATSの#72勅使河原さん。そして4番手にはフォーミュラールノーから転身し、ワークスドライバーとして今年からカレラカップとGTI,カップにダブルエントリーしている二十歳の塙選手。表彰台に上がるためには2台をパスしなくてはなりません。現実的に考えてワンメイクの中でもこのGTIカップで1レース中に2台を抜くのはかなり厳しい状況です。予選で不本意ながら3位以内に入れなかったことが決勝の展開に大きくのしかかってきます。
できる戦略はただ一つ。ローリングスタートに不慣れなはずの塙選手を1コーナーでパスし、その後3位の勅使河原さんを追い詰めていきチャンスを見出すしかありません。ただ、勅使河原さんにしても萩原さんにしても非常にクレバーで冷静で速い上に、まずミスを犯すようなことはしないドライバーです。萩原さんにからむのは無理としても、勅使河原さんには必ずどこかで一度くらいはチャンスを作れるつもりでレース展開をシュミレーションしていきました。
(続く)