140904-New Polo-18.jpgマイナーチェンジを実施し、2014年8月に日本でも発売となったポロを試乗。エクステリアの変更は控えめだが、果たして中身の進化は?

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上の写真は、ポロUPGで、フォグランプが装着されるのが特徴だ。フロントナンバープレート下にある小さい四角がミリ波レーダーのセンサーで、ポロUPGではフロントアシストプラスに加えて、アダプティブクルーズコントロール(ACC)が利用できる。一方、ポロCLでもACCが6万4800円のラインオプションとして設定されるのがうれしいところだ。

ポロUPGのインテリアは、ゴルフ7と同じデザインのマルチファンクションステアリングホイールが装着され、ステアリングから手を離さず、オーディオやメーター表示の切り替え、そして、ACCの操作が可能である。

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メーターパネルもゴルフと似たデザインに変更されており、「小さなゴルフ」という雰囲気を醸し出している。さらに、オートエアコンやオートライトなど、便利な装備も追加されたことで、いわゆるダウンサイザーを取り込む準備は整ったといえるだろう。

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前置きはこのくらいにして、さっそく試乗車に乗り込むことに。諸般の事情で試乗車はポロUPGではなく、ポロCLを選択。もちろん、ACCが装着されている車両なので、興味ある機能をチェックすることはできる。

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まずは東名の御殿場インターから名古屋方面を目指すことに。走り出してすぐに感じたのが、乗り味の変化だ。マイナーチェンジのトピックとしてはいっさい謳われていないのだが、ボディのしっかり感がアップしているし、乗り味にも重厚感が増していて、乗り心地もさらに快適に。これだから、フォルクスワーゲンのマイナーチェンジは侮れない!

同じ1.2 TSIながら、DOHC化された新エンジンもなかなかの実力だ。マイナーチェンジ前が最高出力105ps、最大トルク17.8kgmであったのに対し、マイナーチェンジ後はそれぞれ90ps、16.3kgmとスペックダウンしているのだが、より低回転からトルクを発揮する特性のおかげで力不足を感じることはなく、また、高速の合流や追い越しの場面でも必要十分な加速を見せてくれた。

撮影のために加減速を繰り返したものの、メーター表示の燃費は20km/Lを上回り、ふつうに大人しく走れば、かなりの好燃費が期待できそう。このあたりは、今後試乗車を借り出して、じっくりとチェックしようと思う。

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注目のACCだが、これを使い慣れている身にはいまや長距離ドライブに欠かせないアイテム。それが、コンパクトクラスのポロに設定されているのは、とてもありがたい。

ステアリング上のスイッチでシステムをオンにし速度設定をするだけで、右足はアクセルペダルの操作から解放されるのだ。先行する車両がなければ設定した速度で巡航する一方、設定速度よりも低いスピードで走る先行車があれば、適切な車間距離を保ちながら先行車に追従してくれる。だから、前のクルマにあわせてブレーキペダルを踏む必要もない。設定速度もステアリングスイッチで簡単にアップ/ダウンできるのも便利だ。

車間距離もステアリングスイッチで段階的に設定が可能。もっとも短い設定にしても十分な余裕を保つことができる。

便利なのが、ACCが渋滞時にも動作し、先行車がゆっくりと減速する場面なら、完全停止まで自動で制御してくれるのだ。

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というわけで、期待どおり、中身の進化が著しいポロは、走り、装備ともにクラスを超える実力を見せつけてくれた。5ナンバーサイズのコンパクトさにこだわる人には格好の選択肢になるに違いない。

ただ、よりスポーティな走りを求める人には、この1.2 TSIでは少し物足りないかもしれない。そんな人はポロ・ブルーGTの登場までもうしばらくのご辛抱を!

(Text by S.Ubukata / Photos by H.Ohshima)

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