フォルクスワーゲンのコンパクトミニバン「ゴルフ トゥーラン」に追加されたR-Lineを試乗。"ハバネロオレンジ"の試乗車、その辛さのほどは?
上級モデル「ゴルフ トゥーランTSIハイライン」をベースとするゴルフ トゥーランTSI R-Lineは、1.4 TSI+7速DSGのパワートレインをそのまま受け継ぐ一方、前後バンパーを専用デザインとしたり、フロントドアにR-Line専用のオーナメントを配置するなどして、ハイラインとは異なる雰囲気をつくりあげている。
上級モデル「ゴルフ トゥーランTSIハイライン」をベースとするゴルフ トゥーランTSI R-Lineは、1.4 TSI+7速DSGのパワートレインをそのまま受け継ぐ一方、前後バンパーを専用デザインとしたり、フロントドアにR-Line専用のオーナメントを配置するなどして、ハイラインとは異なる雰囲気をつくりあげている。
とくにグロスブラックに塗られた前後バンパーのパーツやサードスカートが、スポーティなだけでなく、上質な印象を与えているのが大きい。
試乗車は、10スポークのアルミホイールが装着さえていることからもわかるように、オプションの"DCCパッケージ"が装着され、これにともないタイヤ/ホイールサイズが225/45R18+7J×18インチに1インチアップとなっている。
インチアップにより乗り心地の悪化が懸念されたが、フォルクスワーゲンらしい落ち着いた乗り心地を示しながらも、DCCのおかげで一般道から高速道路まで快適な乗り心地を維持。高速道路のフラットな乗り心地も実に好ましいもので、ドライバーはミニバンというよりもステーションワゴンに近い感覚で運転することができる。
1.4 TSIと7速DSGの組み合わせは、2000rpm以下でややのんびりとした印象だが、加速が必要な場面でSモードやマニュアルシフトを活用すれば、周囲の流れに後れを取ることはない。
周囲にあわせて高速道路を走ったときの燃費は17km/L弱と優秀。ストップ&ゴーが続く都内でも11km/L台を示すなど、おおむね満足できるレベルである。
あらためてゴルフ トゥーランに試乗して気になったのが、テールゲートの重さ。大型のテールゲートだけに、開けるのが大変である。ドイツ本国では電動テールゲートが用意されており、ぜひ日本への導入を検討してほしいものだ。
なお、R-Lineでは後席一体型チャイルドシートが標準/オプションともに設定されないのでご注意を。
ちなみに、空調パネルに記された「PURE AIR」の文字は、花粉やダストの除去機能に加えて、アレルゲン除去機能を有するフレッシュエアフィルターが装着されていることを示すもの。ハイラインとR-Line、そしてアップグレードパッケージ付きのコンフォートラインが対象となる。
ということで、激辛のイメージとは裏腹に適度にスパイスが効いたR-Lineは、よりスポーティなゴルフ トゥーランを求める人には見逃せないグレードになりそうだ。
(Text by S.Ubukata)