10月1日に販売開始になる「ゴルフ トゥーラン TDI」を短時間試乗、その第一印象は?
TDI第3弾となる「ゴルフ トゥーラン TDI」がついに発売になる。その概要ははこちらのニュースをご覧いただくとして、今回、プレス試乗会で短時間チェックできたのは、上級グレードの「ゴルフ トゥーラン TDI ハイライン」だ。
搭載されるエンジンは、先に販売がスタートした「ティグアン TDI 4MOTION」と同じ2.0 TDIで、最高出力110kW(150ps)、最大トルク340Nm(34.7kgm)を発揮する。トランスミッションは、湿式多板クラッチを用いる6速DSGで、駆動方式はFFである。
TDI第3弾となる「ゴルフ トゥーラン TDI」がついに発売になる。その概要ははこちらのニュースをご覧いただくとして、今回、プレス試乗会で短時間チェックできたのは、上級グレードの「ゴルフ トゥーラン TDI ハイライン」だ。
搭載されるエンジンは、先に販売がスタートした「ティグアン TDI 4MOTION」と同じ2.0 TDIで、最高出力110kW(150ps)、最大トルク340Nm(34.7kgm)を発揮する。トランスミッションは、湿式多板クラッチを用いる6速DSGで、駆動方式はFFである。
さっそく走り出すと、ガソリンエンジン搭載モデルに比べて70kg重くなっているにもかかわらず、動き出しは軽やかで、低回転から強力なトルクを発揮するTDIの実力を思い知らされる。1500rpmを越えたあたりから明らかに力強くなるこの2.0 TDIは、あまり回転を上げなくても軽々とゴルフ トゥーランを加速させ、ストレスとは無縁のゆとりある走りが楽しめる。乾式クラッチを用いるDSGに比べて、よりスムーズなシフトフィールもうれしい点だ。
2.0 TDIエンジンが発するノイズや振動は、ガソリンエンジンに比べると確かに大きめだが、車速が40〜50km/hを越えたあとはさほど気にならなくなる。6速100km/h巡航時のエンジン回転数はわずか1650rpmと低く、高速走行時の加速などは、むしろガソリンエンジンよりも静かなほどで、高速道路を長距離・長時間走るという人には打ってつけといえるだろう。
ゴルフ トゥーラン TDI ハイラインには215/55R17タイヤが装着され、路面によっては多少重さを感じることもあるが、乗り心地はおおむね快適で、フラット感も十分。短時間の試乗のため、燃費はチェックできなかったが、パサートやティグアンの経験からすれば、高速巡航で20km/L越えは確実だろう。
ゴルフ トゥーランの場合、ハイライン同士で比べると、2.0 TSIと2.0 TDIの価格差はわずか20万円。その力強い走りを考えると、2.0 TDIは文句なくお勧めである。
ちなみに、試乗車のテールゲートには「2.0 TDI」のバッジが装着されているが、ドイツ仕様にはこのバッジはなく、日本のPDI(納車前整備)で貼り付けているのだという。「ティグアン TDI 4MOTION」も同様で、TDIにこだわりを持って購入する人にはうれしい配慮といえる。
それはさておき、TDIの導入により、ゴルフ トゥーランとティグアンに再び注目が集まるのは確実で、日本におけるフォルクスワーゲンブランドが元気を取り戻す材料になることを期待したい。
(Text & Photos by S.Ubukata)