2025年11月16日、静岡県の富士スピードウェイでENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第7戦「S耐FINAL大感謝祭」の決勝が行われ、ST-Xクラスに参戦した#666 seven x seven PORSCHE GT3Rが総合優勝し、逆転でシリーズタイトルを獲得した。

GT3車両が争うST-Xクラスには、PORSCHE 911 GT3Rに加えて、Audi R8 LMS、Mercedes-AMG GT3、LEXUS RC F GT3、Aston Martin Vantage GT3、Nissan GT-Rの6モデル、7台がエントリーした。


一方、GT4が競うST-Zクラスは11台がエントリーし、Porscheは#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSが、Audiは#34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4が名を連ねている。


ST-TCRには6台がエントリーし、Audiは#430 エヴァRT初号機 RS3 LMS、そしてフォルクスワーゲングループ傘下のCupraは#19 BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCRがレースに臨んでいる。


2台がエントリーしたST-1クラスでは、#47 D'station Porsche 992がトップを狙う。

2万6000人あまりが見守る中、13時15分にスタートした4時間の決勝レースは、スタート直後こそ、今回新設されたST-USAクラスの#9 Callaway Corvette C7 GT3-Rがトップを守ったものの、9周目にはST-Xクラスの#33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3にその座を明け渡し、以後、ST-Xクラスが総合優勝争いを繰り広げることになる。

レースが中盤を迎えたころ、コースサイドに停止した#101 Hitotsuyama Audi R8 LMSを回収するために、この日はじめてのFCYが導入される。その直前に、ドライバー交替のために2度目のピットインした#666 seven x seven PORSCHE GT3Rにとってこれが有利に働き、ライバルが2度目のピットストップを終えたところでトップに踊り出た。
その後、トップの#666 seven x seven PORSCHE GT3Rに#81 DAISHIN GT-R GT3に迫るが、ゴールまで残り約25分というところで#81 DAISHIN GT-R GT3がピットに向かいそのままリタイア。#666 seven x seven PORSCHE GT3Rがトップでチェッカードフラッグを受けて堂々優勝するとともに、シリーズタイトルを獲得した。2位は#23 TKRI松永建設AMG GT3、3位は#777 D'station Vantage GT3だった。

ST-Zクラスは、オープニングラップで#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSと#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4が接触してポジションを落とす波乱があった。これにより#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2がトップに踊り出て、その後、終盤までレースをリードすることになる。ところが、3度目のドライバー交替後に緊急ピットインを強いられ、この間に順調にポジションを上げてきた#34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4がトップに浮上し、クラス優勝を果たした。2位は#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CS、3位は#21 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4が入った。
ST-TCRでは、#97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVICがポール・トゥ・ウィンを飾り、これに#19 BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCRが2位、#430 エヴァRT初号機 RS3 LMSが3位で続いた。
ST-1クラスは、#2 シンティアム アップル KTMが優勝。#47 D'station Porsche 992は2周遅れで2位につけている。
(Text & Photos by Satoshi Ubukata)


