2025年8月24日、三重県の鈴鹿サーキットにおいて2025 AUTOBACS SUPER GT Round 5「SUZUKA GT 300km RACE」が開催され、GT300クラスでは最後尾からスタートした#666 seven × seven PORSCHE GT3Rが怒濤の追い上げで9位フィニッシュを果たした。

画像1: 【SUPER GT Rd.5 Suzuka】seven × seven PORSCHE GT3Rが最後尾スタートから怒濤の追い上げ

FIA GT3などが集うGT300クラスには28台がエントリーし、フォルクスワーゲングループ傘下のブランドとしては、PORSCHE 911 GT3Rが1台、LAMBORGHINI HURACAN GT3が2台参戦している。マシンとドライバーの顔ぶれは次のとおり。

  • #0 VENTENY Lamborghini GT3……小暮卓史/元嶋佑弥
  • #87 METALIVE S Lamborghini GT3……松浦孝亮/坂口夏月
  • #666 seven × seven PORSCHE GT3R……近藤 翼/ハリー・キング

公式予選

8月23日の午後、灼熱の鈴鹿サーキットでは、ノックアウト方式の予選が行われた。最初に行われたQ1 A組では、#666 seven × seven PORSCHE GT3Rの近藤選手が走路外走行によりベストラップが削除された影響もあって、A組14番手でQ2進出ならず。続くQ1 B組では、#0 VENTENY Lamborghini GT3の小暮選手が1分58秒617のB組4番手でQ1を突破する一方、#87 METALIVE S Lamborghini GT3の松浦選手は1分59秒053の10番手でQ2進出を逃した。

Q2では、#0 VENTENY Lamborghini GT3の元嶋選手が1分58秒291で11番グリッドからのスタートを決める。Q1を突破できなかった#87 METALIVE S Lamborghini GT3と#666 seven × seven PORSCHE GT3Rはそれぞれ19番手と28番手(最後尾)からのスタートとなった。

ポールポジションは#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)。GT500は#16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤 蓮)が獲得している。

決勝

8月24日、猛暑の鈴鹿サーキットでは、15時37分、300kmの決勝レースがスタートした。GT300クラスは、スタートでとくに混乱もなく、#61 SUBARU BRZ R&D SPORT、#7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)、#5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介/木村偉織)、#60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)がスターティンググリッドの順番のままレース序盤をリードしていく。

その後、#61 SUBARU BRZ R&D SPORTと#7 CARGUY FERRARI 296 GT3が短いギャップのままトップ争いを演じるが、ドライバー交替のためのピットストップを終えると、#60 Syntium LMcorsa LC500 GTが実質クラストップに踊り出、これを#7 CARGUY FERRARI 296 GT3が追う展開に。このバトルは10周以上にわたったが、35周目、ついに#7 CARGUY FERRARI 296 GT3がトップを奪う。

その後方では、#60 Syntium LMcorsa LC500 GT、#5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号、#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが表彰台を争い、45周目に#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが3位にポジションを上げる一方、#60 Syntium LMcorsa LC500 GTが2位を守る。

レースはこの順位のままゴールを迎え、今シーズンから参戦の#7 CARGUY FERRARI 296 GT3が初勝利を手にした。一方、2位でゴールした#60 Syntium LMcorsa LC500 GTはレース後の再車検で最低重量違反となり失格。これにより、#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが2位、#5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号が3位に繰り上がった。

画像1: 決勝

最後尾からスタートした#666 seven × seven PORSCHE GT3Rは序盤に18位まで順位を上げたものの、スタート違反によりドライビングスルーペナルティが科されて25位までポジションダウン。しかし、中盤にはトップ10進出を果たし、最終的には8位でフィニッシュ。FCY中の減速違反で40秒のタイムペナルティが与えられたが、それでも9位という成績を残した。

画像2: 決勝

一方、#0 VENTENY Lamborghini GT3は15周目に10番手にポジションを上げると、その後も順調に周回を重ねて7位と健闘。#87 METALIVE S Lamborghini GT3は16位で完走を果たした。

GT300クラス 決勝結果

順位No.マシンドライバー
17CARGUY FERRARI 296 GT3ザック・オサリバン/小林利徠斗
261SUBARU BRZ R&D SPORT井口卓人/山内英輝
35マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号塩津佑介/木村偉織
70VENTENY Lamborghini GT3小暮卓史/元嶋佑弥
9666seven × seven PORSCHE GT3R近藤 翼/ハリー・キング
1687METALIVE S Lamborghini GT3松浦孝亮/坂口夏月

GT500クラスは、ポールポジションの#16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16が序盤トップを守るが、ピットストップで2番グリッドからスタートした#23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が逆転し、昨シーズンから続くGR SUPRA勢の連勝を9で止めた。

GT500クラス 決勝結果

順位No.マシンドライバー
123MOTUL AUTECH Z千代勝正/高星明誠
214ENEOS X PRIME GR Supra大嶋和也/福住 仁嶺
33Niterra MOTUL Z佐々木大樹/三宅淳詞

次の第6戦は9月21日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催される。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Michinao Ishibashi)

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