ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、9⽉24⽇、ポルシェカレラカップジャパン2023シリーズ第11戦の決勝を鈴鹿サーキットで開催した。

画像: ポルシェカレラカップジャパン2023 第11戦(鈴鹿)決勝レポート

*レーススタート時のコンディションは以下のとおり。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:29度 路面:35度(レーススタート時)

PCCJ第11戦の決勝グリッドは、前日の23日に開催された公式予選で決定された。

総合(オーバーオール)のポールポジションはプロクラスの#60 小河諒選手が獲得し、2番手には今回#2 林雅弘選手のリザーブドライバーとして参戦する#2 山田遼選手、3番手にはポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 佐藤巧望選手が着ける。

プロアマクラスのポールポジションは#10 MOTOKI選手、アマクラスのポジションは#88 Tiger Wu選手が獲得した。

10時35分、第11戦決勝のフォーメーションラップが開始され、12台のマシンは路面状況を確認しつつタイヤに熱を入れながらコースを1周。

再び全マシンがグリッドに整列すると、シグナルがオールレッドからブラックアウトされF1サポートレースの最終戦がスタート。

ポールポジションの#60 小河選手は好スタートを決めてトップで1コーナーに飛び込み、2番手には#2 山田選手が続くが、3番手スタートの#91 佐藤選手は一歩出遅れてプロアマクラスの#10 MOTOKI選手が3番手に浮上する。

しかし、1周目のスプーンカーブ飛び込みでアクシデントが発生して、アマクラスの#7 IKEDA選手がコース上にストップ。何とかエスケープゾーンにマシンを移動するが、コース清掃とタイヤバリア修復のためセーフティーカーが導入され、11台のマシンは隊列を組んで周回を重ねる。

そして4周目、セーフティーカーのランプが消え5周目からレースは再開される。ここでもトップの#60 小河選手は冷静にリスタートを決めて、2番手以下との差を徐々に広げていき、トップでチェッカーを受ける。

今シーズン11戦中10勝をマークし、今回で4回目のPCCJ王者に輝いた#60 小河選手は、「今日はスタート、リスタートともに決めることができ、多くの観客が見守る中で優勝を飾れて嬉しいです。また、4回目の王座獲得はサポートしてくれたチームのみんなに感謝したいです」と、喜びを語る。

2位に終わった#2 山田選手は、「今日はスタートで小河選手に離されてしまったのがすべてですね。でも、急遽の参戦で2位表彰台を獲得できて良かったです」とレースを振り返る。

画像: ポルシェカレラカップジャパン2023 第11戦(鈴鹿)オーバーオール表彰式

ポルシェカレラカップジャパン2023 第11戦(鈴鹿)オーバーオール表彰式

そして#10 MOTOKI選手と3番手争いを繰り広げていた#91 佐藤選手は、残り2周となった9周目のスプーンカーブでオーバーテイクに成功する。#91 佐藤選手はレース後、「スタートのミスが痛かったです。今年最後のレースは、トップ争いをして終えたかったですが……」と反省する。

プロアマクラスはクラスポールポジションの#10 MOTOKI選手がスタートで総合3番手に浮上し、リスタート後も順位をキープするが最終的に4位でゴールしてプロアマクラスの優勝を飾る。「スタートが決まり、目標の総合3位でゴールを目指したのですが、背後からのプレッシャーに負けてしまいました。それが残念でしたが、2年連続でクラス違いのチャンピオンを獲得でき良い1年を過ごせました」と、#10 MOTOKI選手はシーズンを振り返る。2位は#9 武井真司選手、3位は最終ラップの#63 長嶋重登選手の追い上げから逃げ切った#98 IKARI選手が獲得した。

画像: ポルシェカレラカップジャパン2023 第11戦(鈴鹿)プロアマクラス表彰式

ポルシェカレラカップジャパン2023 第11戦(鈴鹿)プロアマクラス表彰式

アマクラスは、レース中盤にプロアマクラスとバトルを繰り広げた#88 Tiger Wu選手が優勝を飾り、「今日は妻の誕生日なので、優勝というプレゼントができて良かったです。そしてアマクラスの王座獲得もとても嬉しいです」と、喜びを語る。2位は#22 Sky Chen選手、3位は#51 春山次男選手という結果に終わった。

画像: ポルシェカレラカップジャパン2023 第11戦(鈴鹿)アマクラス表彰式

ポルシェカレラカップジャパン2023 第11戦(鈴鹿)アマクラス表彰式

今回のF1日本GPサポートレースで、2023年シーズンのPCCJは幕を閉じた。開催23年目のシーズンは、各クラスとも毎戦エキサイティングなレースが展開された。2024年はさらなる台数がグリッドに並ぶことが予想されるため、これまで以上に大きな盛り上がりを見せることだろう。

(Text Toru Matsumura)

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