ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、8⽉27⽇(日)にポルシェカレラカップジャパン2023シリーズ第10戦の決勝を、鈴鹿サーキットで開催した。

画像: ポルシェカレラカップジャパン2023 第10戦(鈴鹿)決勝

ポルシェカレラカップジャパン2023 第10戦(鈴鹿)決勝

*レーススタート時のコンディションは以下のとおり。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:31度 路面:42度(レーススタート時)

PCCJ第10戦の決勝グリッドは、前日の26日に開催された予選のセカンドベストタイムで決定された。総合(オーバーオール)のポールポジションはプロクラスの#60 小河諒選手が獲得し、2番手にはポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 佐藤巧望選手が続く。プロアマクラスのポールポジションは#10 MOTOKI選手、アマクラスのポジションは今大会がPCCJ初参戦となる#31 OOKA選手が獲得した。

10時50分、第10戦決勝のフォーメーションラップが開始され、12台のマシンは路面状況を確認しながらタイヤに熱を入れながらコースを1周。再び全マシンがグリッドに整列すると、シグナルがオールレッドからブラックアウトされレースはスタート。

ポールポジションの#60 小河選手が1コーナーをトップのまま駆け抜け、プロアマクラスの#10 MOTOKI選手がプロクラスの#91 佐藤選手をオーバーテイクして2番手に浮上する。

1周目のトップ3は変わらず、トップ#60 小河選手、2番手#10 MOTOKI選手、3番手#91 佐藤選手の順でホームストレートを駆け抜けていくが、#60 小河選手と#10 MOTOKI選手の差は2秒382まで広がっていた。

画像1: #60 小河諒選手

#60 小河諒選手

そして2周目のスプーンで、#91 佐藤選手は#10 MOTOKI選手を抜き2番手に浮上するが、トップ#60 小河選手との差はすでに3秒839まで広がっていた。単独トップの#60 小河選手は、その後もペースを上げていき、最終的に#91 佐藤選手との差を5秒910まで広げて優勝。

画像2: #60 小河諒選手

#60 小河諒選手

レース後、#60 小河選手は「スタートでMOTOKI選手が2番手に浮上したことで、佐藤選手とのマージンを築けたことが大きかったですね。これで残り1戦ですが、最後も勝ってシーズンを終えたいですね」と、早くも照準を最終戦に合わせる。

画像: ポルシェカレラカップジャパン2023 第10戦(鈴鹿)オーバーオール表彰式

ポルシェカレラカップジャパン2023 第10戦(鈴鹿)オーバーオール表彰式

一方の#91 佐藤選手は「今日はスタート勝負だと思っていたのですが、一瞬出遅れてしまい#10 MOTOKI選手に前へ出られてしまいました。それがすべてですね。とにかく気持ちを切り替えて、最終戦は小河選手の前でゴールできるように頑張ります」と、悔しがる。

プロアマクラスはクラスポールポジションの#10 MOTOKI選手がスタートで総合2番手に浮上するが、2周目に#91 佐藤選手のオーバーテイクを許して総合3番手となる。しかし、プロアマクラスでは2番手以下を大きく引き離して、前日の第9戦に引き続き優勝。

画像: ポルシェカレラカップジャパン2023 第10戦(鈴鹿)アマクラス表彰式

ポルシェカレラカップジャパン2023 第10戦(鈴鹿)アマクラス表彰式

「スタートで総合2番手に浮上しましたが、セッティングのミスからペースを思ったように上げられず、佐藤選手に抜かれた後は着いていくことができませんでした」と、優勝した#10 MOTOKI選手は残念がる。2位には、#9 武井真司選手の追い上げを最終ラップまで抑えきった#63 長嶋重登が入る。「今日はバトルを制しての2位ですから本当に嬉しいですね」と、#63 長嶋選手は喜びを語る。

アマクラスは、レース終盤に#88 Tiger Wu選手と#31 OOK選手Aがトップ争いを繰り広げるが、ラストラップにピットインしたマシンに引きつられる形で両車はピットロードに入ってしまう。これにより2台は、ホームストレートのゴールラインを通過していないため、3番手を走行していた#2 林 雅弘選手がPCCJ初優勝を飾る。

画像: #2 林雅弘選手

#2 林雅弘選手

「30年振りのレース優勝が、同じ鈴鹿というのも縁ですね。今年久しぶりにレースへ復帰し、初優勝を飾れてとても嬉しいです」と、#2 林選手は喜びを語る。2位は#51 春山次男選手、3位は#7 IKED選手Aが表彰台を獲得した。

今シーズンのPCCJ最終戦となる第11戦は、9月22日(金)〜24日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催されるF1日本グランプリのサポートレースとして行われる予定だ。

F1という大舞台での最終戦は各ドライバーともいつも以上に気合いが入るため、どのような戦いを見せてくれるのか注目される。

(Text Toru Matsumura)

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