ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、5月4日、ポルシェカレラカップジャパン2023シリーズ第4戦の決勝を、富士スピードウェイで開催した。
*レーススタート時のコンディションは以下のとおり。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:21度 路面:28度
前日に行われた予選のセカンドベストタイムで決定したグリッドは、第3戦を制したプロクラスの#60 小河諒選手がポールポジションを獲得し、2番手にはポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 佐藤巧望選手が続く。プロアマクラスのポールポジションは#10 MOTOKI選手、アマクラスのポジションは#7 IKEDA選手が獲得している。
9時35分、フォーメーションラップが開始される。各車とも路面状況を確認しながらタイヤに熱を入れ、再びグリッドにマシンが整列してレースはスタートする。
#60 小河選手、#91 佐藤選手ともに好スタートを見せて1コーナーに飛び込んでいき、2台はサイド・バイ・サイドでの好バトルを展開。
1周目、#91 佐藤選手が一瞬前に出る場面もあったが、ベテランの#60 小河選手はなんとか#91 佐藤選手を抑えてホームストレートへと戻ってくる。ここで#91 佐藤選手は、スリップストリームを使って1コーナーで#60 小河選手に勝負を仕掛けるも、ポジションは変わらず。その後、ペースを上げた#60 小河選手は最終的に2位#91 佐藤選手との差を10秒516まで広げて優勝。
レース後、#60 小河選手は「グリッドで佐藤選手がユーズドタイヤを選択しているのを見て、自分はニュータイヤなので序盤が勝負と思っていました。1周目の戦いを制することができ、タイヤが温まってからは速さを見せられたと思います」と喜びを語る。
2位に終わった#91 佐藤選手は、「スタート直後から勝負を仕掛けたのですが抜けませんでした。この悔しさを次の鈴鹿のレースに生かしたいと思います」と次戦での巻き返しを誓う。
プロアマクラスは、前戦に引き続き#9 武井真司選手が好スタートを見せてトップに立つと、#22 Zhou Bihuang選手と#10 MOTOKI選手が追いかける展開に。3台はテール・トゥ・ノーズのバトルを展開するが、#9 武井選手は最後までポジションを守り切って2連勝を飾る。
プロアマクラスは、前戦に引き続き#9 武井真司選手が好スタートを見せてトップに立つと、#22 Zhou Bihuang選手と#10 MOTOKI選手が追いかける展開に。3台はテール・トゥ・ノーズのバトルを展開するが、#9 武井選手は最後までポジションを守り切って2連勝を飾る。
#9 武井選手は「2台が背後から追い上げてきていましたが、セッティングの違いで抑え切れると思って走っていました」と、優勝の秘策を語る。
2位の#22 Zhou Bihuang選手は、「武井選手はベテランだけあり隙がなく、抜くことができませんでした」と悔しがる。また3位に終わった#10 MOTOKI選手は、「昨日同様にスタートが課題ですね」と、鈴鹿でのリベンジを誓う。
一方、アマクラスは#88 Tiger Wu選手が開幕から4連勝を飾ったが、「今日は昨日よりも自分のペースが遅かったですが、優勝できて良かったです。このまま連勝を続けることができれば嬉しいですね」と今後の目標を語る。
2位は#7 IKEDA選手、3位は#2 林 雅弘選手が表彰台を獲得した。
PCCJ第5-6戦は6月3日(土)、4日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催が予定されている。F1も開催される国際サーキットで今シーズン初開催のPCCJは、どのような戦いが展開されるのか注目される。なお、第6戦は2001年にスタートしたPCCJの200戦目の記念レースとなる。
(Text Toru Matsumura)