今年、スポーツカーの誕生から75周年を迎えるポルシェは、1月26日、「ポルシェビジョン357」を発表し、世界各地で記念イベントを開催すると発表した。

画像1: ポルシェ、スポーツカー生誕75周年を記念した「ポルシェビジョン357」を発表

「ポルシェの75年は、先駆者精神、情熱、そして夢を表しています。私達は、夢に触発される人々とともに祝杯をあげます」と、ポルシェAGの取締役会会長であるオリバー・ブルーメ氏は述べた。

記念行事は、ベルリンの「DRIVE. Volkswagen Groupフォーラム」にて1月27日に始まる特別展「Driven by Dreams. ポルシェスポーツカーの75周年」で幕を開け、2023年9月10まで続く。来場者は、ポルシェの成功物語の展望と冒険に浸りながら、デジタルモジュールを使って自分の夢と価値観を記録することができるという。

画像2: ポルシェ、スポーツカー生誕75周年を記念した「ポルシェビジョン357」を発表

“Driven by Dreams”は、ポルシェブランドの本質を定義するものであり、このスローガンは、ポルシェを支える人々が世界中のユーザーの夢を叶えるために日々取り組んでいるアプローチを表す言葉でもあるという。

ブルーメ氏は「私達は伝統を誇りに思っています。それは、未来の成功のための基礎となります。私達はポルシェの伝統を革新と進歩に結びつけ、ポルシェの比類のない物語に、新たに特別な瞬間を加え続けています」と述べた。

未来に向けて振り返るコンセプトの旅

画像1: 未来に向けて振り返るコンセプトの旅

ベルリンで初公開されるポルシェビジョン357がその代表的な例となる。ポルシェのデザイン部門であるスタイルポルシェは、ポルシェ356へのオマージュであるこのモデルにおいて、堅牢なデザインを現代に蘇らせ、未来のデザインフィロソフィーを体現する。その顕著な特徴と言えるのがライト周りのデザインだ。その基本コンセプトは、伝統と革新の相互作用の反映にある。フェリー・ポルシェの夢、スポーツカーが現在に蘇るならどのようなクルマになるのだろうか。

画像2: 未来に向けて振り返るコンセプトの旅

スタイルポルシェ責任者のミヒャエル・マウアー氏は「私達は、ポルシェビジョン357という非常に特別なバースデープレゼントを造りました。これは、ポルシェ356をベースにしたデザインDNAの重要性を強調しています。このコンセプトスタディは、過去、現在、未来を論理的に融合する試みです。プロポーションは歴史的モデルを連想させ、ディテールは未来への展望を視覚化します」と述べている。

画像3: 未来に向けて振り返るコンセプトの旅

368kW(500PS)を発生する718ケイマンGT4 RSのプラットフォームをベースにしたポルシェビジョン357は、卓越したスポーツカーの性能も体現しているという。

マウアー氏は「未来を創造的に考えることは、スタイルポルシェの重要な役割のひとつです。コンセプトスタディは、未来のデザインの糧となるアイデアの貯蔵庫です。私達は絶えず、モビリティの未来に向けてコンセプトの旅を続けています。ブランドの歴史は繰り返しインスピレーションの源となってきました。未来のコンセプトカーで伝統を振り返ることは、それほど逆説的なことではありません。創造の自由度も重要です。ここから貴重なアイデアが生まれ、一貫したデザインフィロソフィーを革新的な新しい方向に向けて想像するのを助けます」と述べた。

各拠点でのさらなる見どころ

画像1: 各拠点でのさらなる見どころ

ポルシェは、2月23日から26日までシュトゥットガルト郊外で開催されるクラシックカーカルチャーの代表的な見本市「レトロクラシック」を皮切りに記念行事を世界各地で展開すると発表。6月9日には、シュトゥットガルト-ツッフェンハウゼンのポルシェミュージアムで、大規模な特別展が開催される予定だという。

画像2: 各拠点でのさらなる見どころ

ポルシェドイツは、このアニバーサリーのハイライトとして6月10日と11日にホッケンハイムリンクで“Festival of Dreams”(夢の祭典)を開催。同地のポルシェ・エクスペリエンスセンターでは、ブランドの歴史、現在、未来を展示。

また、“Festival of Dreams”(夢の祭典)では、特別に「バン」エリアが設けられ、宿泊のオプションを提供。そしてホッケンハイムリンクでは。ポルシェカレラカップ ドイツ、ポルシェカレラカップ ベネルクス、ADAC GTマスターズが行われるほか、同じ週末に開催されるル・マン24時間レースのライブ中継も実施されるという。

世界各地でロードショーや展示会を開催

画像: 世界各地でロードショーや展示会を開催

「ポルシェスポーツカーの75周年」の特別展は、ロサンゼルスのピーターセン自動車博物館、世界でもっとも標高の高い自動車展示場となるグロースグロックナー山、ルツェルンのスイス交通博物館でも行われる。

さらに、“Driven by Dreams”の展示資料は、アニバーサリーのために特別にデザインされた「ヘリテージトラック」によってヨーロッパと米国の60ヶ所以上を旅する予定。世界各地での活動は9月28日から10月1日までカリフォルニアで開催される「レンシュポルト・リユニオン」で締めくくられるという。

911の60周年とル・マンの100周年という節目の年にあたる

「ポルシェスポーツカーの75周年」の記念の年には、他にも2つの大きなアニバーサリーがある。911の60周年と、ル・マン24時間レースの100周年だ。さらに、6月10日と11日に、サルトサーキットでル・マン24時間レースの100周年を迎える。

画像1: 911の60周年とル・マンの100周年という節目の年にあたる

1951年以来、中断することなくこの24時間レースに出場する唯一のブランドでもあるポルシェは、これまでにクラス優勝110回、総合優勝19回を達成している。

画像2: 911の60周年とル・マンの100周年という節目の年にあたる

(Text Toru Matsumura)

This article is a sponsored article by
''.