2019年11月20日、ポルシェジャパンは、フル電動スポーツカー「タイカン」のジャパンプレミアを行うとともに、同日より「期間限定タイカン予約プログラム」を開始すると発表した。
イベントの冒頭で、2019年8月1日にポルシェジャパンの代表取締役社長に就任したミヒャエル・キルシュ氏が挨拶。タイカンについて、「ポルシェは将来のイノベーションに対して、新たなスタンダードを設定することになると確信しています。このタイカンは、そのパーフェクトな一例です。タイカンはデジタルカーです。超高度な電動パワートレインに加えて、真のポルシェが持つべき特性をすべて備えています。タイカンはテクノロジーとデザインのベンチマークになるでしょうし、新しいビジネスモデル、すなわち、ハードウェアの販売からサービスの提供へとシフトしています。タイカンはポルシェの伝統を未来に結びつけます」と紹介した。
そして、「ポルシェの魂、それは電動化された魂」という言葉のあと、タイカンのアンヴェールが行われた。
このあと、ポルシェジャパンでマーケティング部プロダクトマネージャーを務めるアレキサンダー・クワース氏が、タイカンの特徴を解説。「スポーツカーであるポルシェの伝統と未来のパーフェクトな融合が、タイカンのデザイン、パフォーマンス、フィーリングに表れています」と語った。
タイカンには、「タイカン4S」「タイカン ターボ」「タイカン ターボS」の3グレードがあり、いずれも前後2基の電気モーターで4WDを構成する。リヤアクスルには2速トランスミッションを搭載し、1速は発進時の鋭い加速に、2速が航続距離の拡大に貢献する。
最高出力は、4Sが390kW(530ps)、ターボが500kW(680ps)、ターボSが560kW(761ps)で、0-100km/h加速は4Sが4.0秒、ターボが3.2秒、もっともパワフルなターボSではわずか2.8秒をマークする。
航続距離は、パフォーマンスバッテリー(79.2kWh)を積む4Sで407km、パフォーマンスプラスバッテリー(93.4kWh)を積むターボとターボSでは、それぞれ450km、412kmとなる(いずれも欧州値)。なお、4Sではオプションでパフォーマンスプラスバッテリーを搭載することが可能で、その場合には、最高出力が360kW(571ps)に、航続距離は463kmにアップする。
充電は200Vの普通充電や、CHAdeMOの急速充電に対応。さらに、ポルシェジャパンでは、全国のポルシェセンターや公共施設に次世代CHAdeMOに対応した急速充電器(150kW)を設置する予定で、30分の充電で80%まで充電が可能となる。
デジタル化という点では、タイカンにはポルシェとしては初となるフルデジタルメーターを搭載。コネクテッド機能のPorsche Connectも搭載。さらに、サブスクリクション登録者であれば、スマートフォンを接続することなく、Apple Musicを楽しめる機能を世界で初めて採用した。
そんなタイカンの予約を行う「期間限定タイカン予約プログラム」については、下記の特設サイトを参照のこと。タイカンの納車は、2020年9月ごろから開始されるとのことだ。
なお、ポルシェジャパンでは、2019年11月22日から12月7日まで、東京・渋谷のSO-CAL LINK GALLERYにて、独立型ブランドエキシビション「SCOPES Tokyo driven by Porsche」を開催し、タイカンの一般公開を行う。
SCOPES Tokyo driven by Porscheについては、下記の特設サイトをチェック!
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, Porsche Japan)