1993年秋、3代目Golfに初めてステーションワゴン「Golf3 Variant」が加わりました。日本では「Golf Wagon」の名称で販売されたモデルです。466Lのラゲッジスペースを備え、幅広いエンジンや4WDのsyncroも設定。1999年までに22万2626台が生産されました。

Golfファミリー初のステーションワゴン
初代、2代目のGolfにはステーションワゴンが用意されておらず、Golf3で初めてVariantがラインアップに加わりました。登場は1993年秋で、Golf3のハッチバック、Cabrioletに続くボディバリエーションとして設定されています。なお、日本市場ではGolf3 Variantではなく、Golf Wagonの名称で販売されました。
それまでGolfにステーションワゴンが設定されなかった背景には、上位モデルのPassat Variantとの競合に対する懸念があったといいます。しかし、実際に登場したGolf3 Variantは市場で支持を集めました。

大きな特徴が実用性の高いラゲッジスペースです。通常時の容量は466Lで、リヤシートを倒すと最大1425Lまで拡大できます。当時の「Passat Variant 35i(B4)」との差はわずか75Lでした。また、フロアまわりには「Vento」をベースとした構成が採用され、リヤアクスルもVariant向けに変更されています。
エンジンはGolf3で展開されていた幅広いラインアップが用意され、最高出力は60PSから190PSまで。ディーゼルエンジンも64PSから110PSまで設定されました。
4WDのsyncroやGT Specialも追加
Golf3 Variantはモデルライフを通じてラインアップを拡充しました。1994年12月からは4WD仕様の「syncro」が登場。ガソリンエンジンは90PSと115PSの4気筒に加え、2.9Lの6気筒エンジンを搭載する190PS仕様も設定されました。さらに90PSのTDIにも4WD仕様が用意されています。

スポーティな「GT Special」も設定され、195/50 R15タイヤを組み合わせたBBS製アルミホイールをはじめ、メタリックまたはパール塗装、ボディ同色部分を設けたバンパー、ティンテッドリヤライトなどを採用。電動ガラススライディング/チルトルーフや「beta」オーディオシステムなども装備されました。
このほか、Europe、Bon Jovi、Rolling Stones、Pink Floyd、Joker、Familyなど、多彩な特別仕様車が登場しました。「Yachting」では、リヤウインドー上部のスポイラーをはじめ、専用のフロント/リヤデザインが採用されています。
1997年にGolf4の生産が始まったあともGolf3 Variantは販売が継続され、生産拠点はウォルフスブルクから約200km西に位置するオスナブリュックのKarmann(カルマン)へ移されました。そして1999年に生産を終了。Golf初のステーションワゴンとして、累計22万2626台が生産されました。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photo by Volkswagen AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。


