フランスのオイルメーカー「ユニルオパール(Unil opal)」で国外市場を担当するサファ・ウスタッド氏が来日。ユニルオパールの強みを聞いた。

画像1: 日本のドイツ車オーナーに、もっと知ってほしい 
ユニルオパール社のサファ・ウスタッド氏にインタビュー

——今回の来日の目的は?

ユニルオパールの輸入元である日本ユニバイトと、ユニルオパールを取り扱うショップを訪問するためです。今回は関東を中心に約10店舗に足を運びました。

——日本を訪れるのは初めて?

はい。フランスとは文化が大きく違っていることを肌で感じました。そして、日本の市場規模が非常に大きいことに驚きましたし、メーカーとしてできることがたくさんあると感じました。

——ショップで感じたことは?

訪問した店舗は、いずれも高いクオリティの商品を求めていました。ショップがユニルオパールを取り扱う理由は、安くてクオリティがあまり高くないオイルでは、お客さまのクルマにトラブルを起こすおそれがあるからです。そこで、高品質のユニルオパールの商品を扱っているとのことでした。

それにしても、日本のショップはどこもきれいで、整理整頓もよくできていますね。床がオイルで汚れていたり、足の踏み場もないくらいにパーツが置かれていたり、といったことがありません。

——「フレンチブルーミティング」にも足を運んだそうですね。

来場していた皆さんは、クルマに対してとても情熱的ですね。クルマを家族のように大切にしている人が多いことがわかりました。また、フランス車オーナーの皆さんにとって、ユニルオパールがおなじみのブランドというのがわかり、うれしく思いました。

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ユニルオパール社のサファ・ウスタッド氏にインタビュー

——一方、日本のドイツ車オーナーにとっては、まだあまりなじみのないユニルオパールですが、ドイツ車オーナーにはどんなことをアピールしたいですか?

私どもユニルオパールの強みは、フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェなど、ドイツ各社のメーカー承認を取得したエンジンオイルを用意していること。また、クオリティの高さも強みです。

高品質の秘密は、非常に高品質のベースオイルを使い、100%フランス国内で生産していることです。オイルメーカーによってはリユースオイルを用うことで低価格を実現しているところもありますが、ユニルオパールはリユースオイルは使わず、ベースオイルの品質にこだわっています。同じ“レシピ”でオイルをつくったとしても、ベースオイルの良し悪しでクオリティは変わってしまうものですから。なお、日本向けの自動車用オイルは、すべて本社のあるソミュールで生産しています。

——フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェのメーカー承認を取得したオイルを多数提供していますね。

フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェに限ったことではありませんが、メーカーの承認を取得しているというのは、各メーカーが要求するさまざまな性能を満たした製品ということです。そんな厳しい要求にも、しっかりと対応しているのがユニルオパールです。メーカーの要求に応える、非常にクオリティの高い商品を提供していると、自信を持って言うことができます。さらに、メーカー承認がない場合でも、フォルクスワーゲンやアウディなどに推奨する性能のオイルもありますよ。

日本ではイタリア車やフランス車のオーナーにはおなじみのユニルオパールですが、ドイツ車オーナーの皆さんにも広く知ってもらいたいと思います。ユニルオパールのオイルはドイツ車に適した性能を持っていますでの、ぜひ安心してお使いください。

画像3: 日本のドイツ車オーナーに、もっと知ってほしい 
ユニルオパール社のサファ・ウスタッド氏にインタビュー

——今後に向けて、何か新しい試みはありますか?

いまエンジンオイルの世界では、LSPI(低速早期着火)が話題になっています。直噴ターボエンジンで発生する現象ですが、エンジンオイルに含まれるカルシウム分がその原因ではないかといわれています。そこで、エンジンオイルにカルシウムを使わない、LSPIに対応したオイルを今後発売する予定です。すでに日本国内にはLSPIに対応したオイルが存在しますが、ヨーロッパ各社のメーカー承認を取得した商品はありませんので、今後ユニルオパールが発売する新商品にもぜひご期待ください。

※LSPIについては、Unil opalの下記のお知らせもご覧ください。
2020年 ACEA 新規格について

(Text & Photos by Satoshi Ubukata)

■関連リンク
Unil opal公式ウェブサイト

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