130501-RAYS-03.jpgRAYSの新ブランド「WALTZ FORGED」にこめられた思いとは? このブランドを立ちあげた山口浩司氏が熱い思いを語った。 ■「WALTZ FORGED」が意図するもの

「VOLK RACING」は軽くて強靱であり、さらに優れた剛性とデザイン性で高い人気を誇るRAYSを代表するブランドだ。

「VOLK RACINGは機能を追求するブランドです。独自のデザイン金型鍛造製法によって、世界最高峰のスポーツホイールでありながら、手の届く存在であり続けています。その経験を生かし、VOLK RACINGとは異なるステータスを目指したのがWALTZ FORGEDです。

WALTSとはワルツのこと。踊るための音楽を意味しますが、僕がイメージしたのは、カジュアルなダンスではなく、バレエ。バレリーナは実はアスリート。感性だけでなく、運動能力や知性も磨いてはじめて一人前になる。そのイメージをこのホイールに託したんです。つまり、修練されたボディから生まれる美しさを表現したかった」。

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■こだわりのディテール

WALTZ FORGED S7では、Audiやフォルクスワーゲンへの装着を意識したサイズ展開を行っている。さらに、デザインも、Audiやフォルクスワーゲンとの親和性が高いという。

「一般には、鍛造ホイールよりも鋳造ホイールのほうがデザインの自由度が高い。しかし、WALTZ FORGEDは、"ちょっと上質なカジュアルを着てAudiに乗りたい" "こじゃれた装いでフォルクスワーゲンに乗りたい"というオーナーのために、"鍛造感"を残しながら、大人の佇まいを表現しました。

たとえばフィニッシュ。"3パンチ"、つまり、3回プレスする鍛造の製造技術を使ってこの薄さを出しつつ、鋳造では表現できないような、そり立った感じに仕上げました。これを実現するために、こんなに薄くつくり、一次加工でいっぺん削り、そこに色を塗って、さらにダイアモンドカットをかけ、それからブラッククリアを施しています。ダイアモンドカットは少し粗めにかけることで、すこしラインが入って見えるようしました。こうして、鍛造のむき出し感にベールをかけています。美しさを表現しながら、エッジ感を残することで鍛造らしさをアピールしたというわけです」。

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美しさのなかに躍動感があるWALTZ FORGED S7。それを生み出すのが7本スポークの妙だ。

「僕は基本的に奇数スポークをつくる。7スポークは転がったときのアンバランス感というか、躍動感が生まれやすいんです。これを10スポークにすると、どうしても流れが単調になる。さらにWALTZ FORGED S7では、センターのホールをぎりぎりまで小さくして、抑揚感のあるデザインに仕上げました。ただそうなると、5穴の場合は、ふたつの穴がスポークの"股"に接近します。製造部門からはやってほしくないといわれましたが、VOLK RACINGによって培った技術力により、困難を乗り越えました」。

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シチュエーションによって表情を変えるのも、このホイールの特徴だ。

「たとえば、昼の箱根に持ち込めばヤル気満々、中に秘めた鍛造の素地が見えてきます。一方、夜のドライブでは黒基調の大人の佇まいに包まれるのです。

カジュアルとスポーツの融合。サーキットは行かないけど、でも、サーキットを攻める実力は持っている。だから、軽量化にも抜かりはありません」。

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アスリートの力強さを美しいデザインで包みこんだWALTZ FORGED。感性の鋭いAudiやフォルクスワーゲンオーナーには見逃せない存在である。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Hiroyuki Ohshima)

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