「Racingline Japan」が手がけた最新のチューニングカー2台をチェック。「ゴルフ7.5R」と「ゴルフGTIクラブスポーツ」の走りは、こうして磨かれた。

画像1: 【Racingline】走りを磨いた2台のゴルフ

イギリスのミルトンキーンズは、名だたるF1チームが本拠を構えるモータースポーツの要衝。その一郭にあるRacingline(レーシングライン)社は、イギリスのフォルクスワーゲンレーシング レースプログラムを運営するとともに、フォルクスワーゲンおよびアウディ向けのチューニングパーツ「Racingline Performance Parts」を提供している。

日本では「Racingline Japan(レーシングライン・ジャパン)」が総輸入元を担いながら、2017年からは「ゴルフGTI TCR」によりスーパー耐久シリーズに参戦し、活躍を続けているのはご存じのとおりだ。

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そのRacingline Japanが手がけた最新の2台が、「ゴルフ7.5R」と「ゴルフGTIクラブスポーツ」である。

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まずは、「トラックスポーツサスペンションキット」と「ドアデカール」により、オリジナルのゴルフ7.5Rからさらにスポーティな佇まいに仕上げられたRacingline Japanのゴルフ7.5Rをチェックしていこう。

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足元をキメるのは、力強いデザインが特徴の「R360 Wheel」。軽量・高剛性の19インチホイール、そのサイズは8.5×19インチ、PCD:112mm、インセット:+44mmで、シルバー、ダイヤモンドカット、ガンメタの3色が用意される。今回装着されているのはガンメタ。これに、ミシュラン パイロットスポーツ4S(235/35R19)が組み合わされている。

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リヤビューを特徴づけるのは、ゴルフ7/7.5R用の「リヤエキゾーストシステム」。さらにハイフローキャタライザー付きの「フロントエキゾーストシステム」が組み合わされる。低速トルクを落とさずに高回転域のパワーアップが可能なうえ、EC型式認証マークの「eマーク」付きなので、日本の車検にも対応するのもうれしい点だ。

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そして、パフォーマンス向上に欠かせないのが、吸気系パーツ群。なかでも人気が高いのが「R600コールドエア・インテーク」。ノーマルでは1カ所のエア採り入れ口を2カ所に増やし、内蔵のフィルター表面積も純正の43,200m㎡に対して、96,477m㎡に拡大することで600psもの大パワーに対応するという。

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R600インテークからタービンまでのエアフローの効率を高める「ターボインレットホース」も人気のアイテム。写真のレッド以外にも、ブルーとブラックがあり、オーナーの好みによりエンジンルームを彩ることができる。

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「ハイフローターボインレット90」は、小型プラスチック製の純正インレットと交換することで、ターボチャージャーへのエアフローを大幅に向上させる大口径のインテークエルボーだ。

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そして、ターボエンジンのレスポンス向上に貢献するのが「ターボマフラーデリート」だ。

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下の写真の右が、ターボチャージャーのコンプレッサー出口に置かれている「ターボマフラー」。これによってターボから発生するノイズを抑える効果があるが、それと引き換えにタービュランスが発生し、ターボのレスポンスの低下を招いている。

そこでこの部分をストレート化し、空気の流れを乱さないようにすることで、パワーとレスポンスの向上を図るのがターボマフラーデリートなのだ。スポーティなターボ音が楽しめるのも見逃せない点だ。

R600コールドエア・インテーク、ターボインレットホース、ハイフローターボインレット90、ターボマフラーデリートは単独で装着しても効果があるが、4点セットで装着すれば、さらなるパフォーマンス向上が期待できる。

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エンジンのパワーアップを行うなら、冷却能力の高いインタークーラーも必需品だ。「パフォーマンスインタークーラー」は、イギリスの「フォルクスワーゲンレーシングカップ」で実際に使われ、その効果は実証済み、過酷な条件下でのターボエンジンのパフォーマンスを継続的に発揮する。

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サーキットなどでハードブレーキングを行うと、2.0 TSIのシリンダヘッド内でオイルが偏るという問題があるが、この「キャッチタンク&オイルマネージメントシステム」を装着すれば、オイルミストをキャッチタンク内に抜き取ることで、よりピュアな混合気を燃焼室内に送り込み、最大限の効率とパフォーマンスを得ることができるのだ。

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そして極めつけが、2.0 TSIエンジンの性能を最大限に引き出すためにRacinglineが独自に開発したECUプログラム「OEM+」。単体(Stage 1)でも高い効果を持つが、インテークとエキゾーストを変更したStage 2では最高出力420ps、最大トルク565Nmを実現する。数字だけを見ると、パワフルすぎて扱いにくそうなイメージだが、実際は街乗りからサーキット走行まで、あらゆるシチュエーションでドライバーの要望に応える特性に仕上げられているという。

なお、Racinglineの製品はすべて、サーキットでの全開走行テストを行っており、過酷な状況下でも安定した性能を発揮できるよう鍛え上げられている。

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下はゴルフ7GTIのスペシャルモデルとして、日本でも限定販売された「ゴルフGTIクラブスポーツ」。ゴルフGTIにゴルフRの心臓を与えたハイパフォーマンスバージョンだ。Racingline Japanでは、この特別なゴルフGTIを、さらにスポーティに磨き上げている。

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サスペンションは、ゴルフ7用の「ストリートスポーツプラス サスペンションキット」。ストリート向けの車高調コイルオーバーサスペンションキットで、減衰力は12段階の調整が可能だ。アルミホイールは、「カップエディションホイール」をチョイス。サイズは8.5×19インチ、PCD:112mm、インセット:+45mmで、グッドイヤー イーグルF1(225/35R19)が組み合わされる。

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エキゾーストは「カップエディション リヤエキゾーストシステム」とハイフローキャタライザー付きの「フロントエキゾーストシステム」が組み合わされる。EC型式認証マークの「eマーク」付きで、日本の車検にも対応する。

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エンジンは、ゴルフ7.5Rにも装着されているR600コールドエア・インテーク、ターボインレットホース、ハイフローターボインレット90、ターボマフラーデリートで吸気系の効率をアップ。これに、現在開発中のECUプログラム「OEM+」をインストールすることで、最高出力390ps、最大トルク560Nmの実力を手に入れている。

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短時間だがこのゴルフGTIクラブスポーツのステアリングを握った印象は、ノーマルでも十分過ぎるパフォーマンスを誇るGTIクラブスポーツが、まるで排気量アップしたかのような強力な低中速トルクを手に入れるとともに、アクセルを踏み込めばノーマルとは異次元の加速を見せつけられた。機会があれば、サーキットでその実力を試してみたいものだ。

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さて、取材当日は、ゴルフ7.5RとゴルフGTIクラブスポーツの2台に加えて、Racingline Japanのデモカーやお客様のフォルクスワーゲン、アウディがサーキットのピットに集まっていた。レーシングドライバーで代表を務める密山祥吾選手がデモカーのテストを行いながら、お客様のクルマをセッティングしたり、サーキット走行をサポートするなど、手厚いアフターサービス体制も大きな魅力である。

フォルクスワーゲン、アウディ車のチューニングやサーキット走行に興味がある人にとって、Racingline Japanはハード、ソフトの両面で心強い存在といえるだろう。

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(Text by S.Ubukata)

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