皆さま、ご無沙汰しております。自動車ライターの大音です。猛暑の日々、皆さまいかがお過ごしでしょうか。休憩や水分補給を忘れずに、無理せず乗り切ってください。続報が遅くなり、大変申し訳ございません。まず現状ですが、まだ愛機のBoraは稼働を続けています。そこでしばらくは過去の話となりますが、再び診断結果からレポートを続けさせていただきます。

前回、maniacs STADIUMの敏腕メカニックである熊澤さんの試運転では、「そんな悪くはない」と前向きなコメントをいただいたいたものの、何せ15年モノ、痛みが進んでいるところもあるはず。オーナーとしては、(今後の出費を予想すると……)緊張が隠せませんが、いよいよ工場でリフトアップ。ボーラの点検を、下まわりからスタートです。

画像1: 【Bora V6 4MOTION】15歳のボーラ健康診断の結果は!?

熊澤さんのツッコミ一発目は、「アンダーカバーがないよ」という衝撃的事実。そんなバカなと思いつつ、私も確認してみると、アンダーカバーが破損し、中央部が失われています。そのため、オイルフィルターカバーも良く見えます(汗)。そういえば、いつだったか、仕事帰りの夜、高速道路上で落下物と接触した記憶が蘇ります。確かに、衝撃もありましたが、仕事で疲れ切っていたため、帰宅後も確認せず、そのまま忘れていました。もしオイルパンが損傷していたら、一大事だったかも……。やはり走行中のアクシデントに見舞われた際は、近場の安全な駐車場での確認が必要ですね。

画像2: 【Bora V6 4MOTION】15歳のボーラ健康診断の結果は!?

このほか足まわりのチェックでは、ショックのヘタリとブレーキローターの減りを指摘されました。このへんは、いずれも無交換。まだ限界でもないので、15年10万kmを踏まえると、十分良く働いてくれているといえます。熊澤さんによると、ボーラのV6 4MOITIONのリヤショックは、力の影響を受けやすい方法に取りついているため、ヘタリは思ったよりも早いそう。私の場合、2人乗りが基本でしたら、まだ劣化は遅かったかもしれません。

個人的に気になっていた冬場の始動直後の走行で聞かれる「カチカチ」音を尋ねると、それはフロントスタビライザーのブッシュの劣化と教えてくれました。硬くなったゴムとスタビの干渉で音が発生するものの、走行中はゴムが温まることで、異音が発生しなくなるそう。冬場以外で音が発生しない理由も分かり、少し安心。ここも何かのついでに手を入れたほうがよさそうです。

画像3: 【Bora V6 4MOTION】15歳のボーラ健康診断の結果は!?

さらにエンジンまわりからオイルの滲みも発見されましたが、年式を考えると、この程度は許容範囲とのこと。またトランスミッションとハルデックス4WDのオイルの交換履歴を尋ねられたので、いずれも交換したことがあることを回答。このあたりもコンディション維持の基本であるようです。

お次はボンネット内部の点検。まずチェックしたのが、バッテリー上のヒューズボックス。ここも定番のトラブルポイントとのこと。実は以前に、この部品の内部でショートによる破損が発生し、電動ファンが不動となった結果、オーバーヒートを経験したことがありました。その際に、ヒューズボックスのユニットは交換済み。なので、現在は問題ありません。また電装系だとリレーも壊れるケースが多いそうなので、こちらも不調の際はチェックした方が良いと教えてくれました。

画像4: 【Bora V6 4MOTION】15歳のボーラ健康診断の結果は!?

最後に、診断機による診断を実施。この設備が充実しているのも、専門店の強みです。現時点では、問題となるエラー記録はないとのこと。丁寧で着々とチェックを進めてくれた熊澤メカに感謝です。

いよいよ熊澤チェックの診断です。年式を考慮すると、状態は決して悪い方ではなく、世の中には、これよりもひどい状態で乗っている人も多数見受けられるそう。ただ乗り続けるなら、主に3か所に手を入れた方が良いとアドバイスを受けました。

画像5: 【Bora V6 4MOTION】15歳のボーラ健康診断の結果は!?

その箇所とは、優先順に、電動ファン、ブレーキローター、ショックアブソーバーになります。ここはこの先乗り続けるなら、手を入れておくべきマストポイントといいます。検討のために、見積もりの作成もお願いしました。しかし、いずれもライトとはいえない修理箇所。一体どのくらいの費用になるやら、内心穏やかではありません。次回は、修理すべき理由に加え、見積書の内容も公開! 15年落ちのボーラが直面する現実は、天国か?それとも地獄か?

次回に続く……

(Text by Yasuhiro Ohto)

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