7回目の車検を目前に控えたフォルクスワーゲン・ボーラですが、すでにいくつかトラブルを抱えていることもあり、現状を知るべく、フォルクスワーゲン/アウディのスペシャリストであるmaniacs STADIUMに入庫させることにしました。
maniacs STADIUMでは、「コンディションチェック」というメニューが用意されています。これは、名前のとおり愛車のコンディションを知るべく、同店の腕利きメカニックが、さまざまなチェックをしてくれるもの。その中身は、診断機による故障診断に始まり、エンジンルームチェック、リフトアップによる下回りチェック、メカニックの試乗まで行われます。
ここまでやって、3000円(税別)というのは、うれしいところです。今回、ボーラも、このプログラムのお世話になることに。担当してくれたのは、熊澤メカニック。気さくなメカさんで、愛車は、「パサートR36ヴァリアント」と「up!」だそう。同じV6オーナーと知り、急に親近感を感じてしまいました(笑)。
ボーラの走行距離は、約10万5000km。前回もお伝えしたように、まだ致命傷となるような故障が発生したことはないものの、足回りの劣化が進んでいることは感じています。一人で乗っているときは、まだ良いのですが、二人以上になると、道路のギャップを超えた際に、デカいショックを受けるなどの症状は現れています。
まず熊澤さんに、私が把握しているメカニカルなトラブルを伝えます。最大の問題は、ラジエーターファンの不良。ボーラには、2つの電動ファンが備わっており、通常は1つですが、エンジンルーム内の熱量が高くなると、2つ同時に回る仕組みです。不調なのは、常時回る電動ファンの方なので、オーバーヒートの危険など、早急に対策を施す必要があります。
もうひとつは、走行中に聞こえる異音。これは不思議と冬場だけのトラブルで、しかも発進後、からしばらくの間だけのもの。なので、冬場を過ぎると、気にしていませんでした。でも良い機会なので、このトラブルについても確認してもらいます。熊澤メカニックは、ざっとクルマを目視で確認後、颯爽とロードテストへ……。熊澤さんがどんな印象を持つのか、ひょっとすると致命的なトラブルを発見するのではないかなど、正直、待ち時間は、終始ドキドキハラハラです!
15分ほどして、戻ってきた熊澤メカニック。ボーラの印象を伺うと「そんな悪い状態じゃないよ」とのこと。その一言に、少し、安堵を覚える私。とはいえ、まだ診断は、始まったばかり。次は、工場内部に持ち込まれ、リフトアップを含めたチェックを受けることになります。最近は、自身でジャッキアップする機会もなかったので、どんな真実と向き合うことになるのやら……。
次回に続く……
(Text by Yasuhiro Ohto)