そりゃそうです。わさびですから。
でも、わさびは品種ごとに、さらには刻み方やすりおろし方が実に幅広い。そのツーンとくる刺激のバリエーションは実に豊富です。
ここは茶どころ静岡ですけれども、同様にこの地の名産、ジャパニーズハーブとして誇らしく、わさびは全国にその名を轟かせるのです。
駿河湾沼津サービスエリアは、休憩スポットというよりも、ここに寄るのも旅の目的のひとつとして担っている人も多い模様。それだけに人気のスポットです。しかしわたしが先日通ったのは、例によって日没後の割と空いた時間。
今までにあまりチョイスしなかったいっぱいで晩御飯としましょう!ということで選んだのがこの「わさびと茎わさびのおろしうどんとたまごかけごはん」でした。
味の想像は大体ついていました。どうせツーンと辛いよ!と。しかしそれでも、なんとなく呼ばれたような気がしたのであります。
卵かけご飯はおかかたっぷりなのですからこれも不可避。
しばらく待って出てきたおろしうどん、想像どおりでした。こめかみの奥?鼻の奥にダイレクトに!ツーンと涙腺を共に刺激する。しかし、なぜか妙にすっきりとするのです。体内を浄化してくれると申しましょうか。
富士山を背にそんな涙とともに、体内を綺麗にしてくれるかのようなわさびの効いたおろしうどんをすする。道中気をつけて行っといで!と富士山に背中をポン通されるかのような気にさえなるから不思議です。
シンプルながら駿河湾を前に、しっかり刺激的でしっかり爽やかなメニュー。なんだか静岡のイメージを感じる一杯でした。
(Text & photos by Kentaro Nakagomi)