「栃尾の油揚げ」と聞けば、それだけでつい食指が動くものです。栃尾は大した枕詞ではないでしょうか。
午前中にここを通り、やはりなんとなく何か食べたいなと思って入ったらやはり選んでしまいました。新潟県三条市、金物の町というのは小学生の頃から知っていましたが、売店の一角では、デザインやアイデアでもおおっと目を引くアイテムが多数販売されていました。単に地元の名産だからというだけではなく、長年のノウハウや、その分野に入り込んできたからこそ、という「アドバンテージ」が反映された品々。地場産業の鑑のようだと思いました。
さてさて、他にも色々やはり美味しそうなものはありますが、頼んだのは大きつねそば。
はみ出さんばかり、いや、はみ出している油揚げは分厚く食べ応え十分。花かつおがあしらわれているので分かりにくいですが、左右に二つに切られて載っています。要は長い一本が横断的に繋がっているわけではないのです。しかし、なんだ、とガッカリすることはありませんでした。
むしろ「よかった」と、どこかで安堵している自分がいました。
とにかくでかい!そしてお汁を吸ってこれがまた美味しい。いわゆるきつねそばの油揚げの薄さとは無縁。豆腐がまだまだ主張しています。これなら「大きつねそばのそば抜き」もありかもなあ、と思ったほどでした。
そして結構なボリューム。肉ではないが、なかなかの満腹感。大満足の朝ごはんになりました。食後には地元産ル・レクチェ、最近では新潟の名産のひとつですね。地元産の西洋梨も入っているというご当地バージョンの新潟限定カゴメ野菜生活をいただきました。
クルマで旅をすると静岡県が広い!いや広島!などなどいろいろ議論が分かれるところですが、北陸道の新潟県はなかなか強烈ですよ。まだまだ先は長いです。少し休んだらまた先に進めましょう。
(Text & photos by Kentaro Nakagomi)