伊勢神宮にお参りすると、やはりついつい寄ってしまうのは赤福ですよね。昔は、旅といえば歩いて、しかも大きな神社仏閣へのお参りなどがその目的のほとんどだったのではないでしょうか。

画像: 残念ながらこの日は朔日餅にはありつけず。残念。

残念ながらこの日は朔日餅にはありつけず。残念。

そんなこともあってか、門前町には割と古くからある、シンプルながら今も親しまれるあんこのお餅が名物であることが多いですね。長旅の疲れ癒し「お疲れ様でした」と旅人を迎える。ああいうお餅にはそんなもてなしと優しさの心を感じます。

そして伊勢神宮といえば赤福ですね。最近では名古屋と京都の間くらいでは手に入る場所も少なくありません。そしてこちら方面のお土産としては定番中の定番でもあるでしょう。お年寄りからお子さんまで、みんな大好きな味なので、実はそんなに日持ちしないのですが、たいていはその心配が不要なほど開けるとたちまちなくなってしまいます。

しかしそんな赤福でも、とても貴重なお菓子があります。それは毎月1日にだけ販売される「朔日餅(ついたちもち)」というものがあります(元旦を除く)。一月の無事と、新しい1ヶ月の決意表明、無事を祈念する朔日詣、伊勢神宮もやはりこれで訪れる人は少なくありません。

そんな1日にだけ販売される、季節ならではのお菓子を「朔日餅」として販売するのです。実は参拝もそこそこにこのお餅自体もかなり人気で未明から五十鈴川沿いに長蛇の列ができるほど。筆者も過去に2回ほどこのタイミングで訪れ、朔日詣並びに朔日餅を購入したことがあります。

画像: 仕方ないので、ということもないのですが「赤福餅 盆と抹茶」をいただくことに。ドライブの途中でこういうひと時があるのはホッとしますね。

仕方ないので、ということもないのですが「赤福餅 盆と抹茶」をいただくことに。ドライブの途中でこういうひと時があるのはホッとしますね。

実は赤福の販売は前述の通り、さほど珍しくはないものの、この朔日餅はどこでも買えるわけではありません。伊勢神宮おかげ横丁のところにある本店ではもちろん買えますが、実は御在所サービスエリア上り線にある赤福のお店も取り扱いがあり、毎月1日にここを通った人は、運が良ければ朔日餅にありつけるかもしれないのです。

たまたま1日に関西方面に日帰りで出かける予定があり、帰りに寄れるかなあ?と思ったらなんとか寄ることができたので、ちょっと赤福のお店に寄ることにしました。とはいえ、閉店まで1時間くらいというギリギリの時間。あまり期待はできないのですが。

お店で聞いてみるとやはり既に売り切れとのこと。こういうのはご縁ですから仕方ありません。でもこの辺りをドライブしたときに、お伊勢さんに思いを馳せることができただけでもありがたい感じはありますよね。

お抹茶と赤福のセットしばし休息することにしましょう。

サービスエリアは、ついつい目的地に行くまでの通過点程度にしか思えないようなこともあります。しかし、こういう地域に想いを馳せ、また来たいと思わせられるスポットがあるのは嬉しいものです。こういうキャラクターの施設こそ、高速道路のサービスエリアというものではないか、筆者はそんなふうに思うのです。

画像1: 【満腹ドライブ】ありつけなかった朔日餅〜御在所サービスエリア上り線 赤福にて〜

やはりホッとします。緊張がほぐれます。今は首都圏と関西エリアを往来するとき、四日市からそのまま新名神で亀山西までショートカット、御在所サービスエリアは上りも下りもあまりメジャーなルートとはいえなくなってしまいました。しかしこういうのがあるので、時々わざわざ東名阪道経由で行き来することもあるほどです。

とはいえ、書いたようなお伊勢参りや、鈴鹿サーキットへのおでかけの際など、依然このルートを通る機会もあるはず。そんなときはぜひこちらに寄って見ていただきたいし、特に1日に通ることがあれば、朔日餅もぜひ覗いてみてください。

画像2: 【満腹ドライブ】ありつけなかった朔日餅〜御在所サービスエリア上り線 赤福にて〜

口で四季が感じられますし、何より伊勢神宮(すぐそばなわけでもなくてなんだかんだ100キロくらいは離れているのですが、伊勢神宮と御在所サービスエリアのあたりは)に思いを馳せて一休み。

安全運転に十分な休息は不可欠。その意味で、御在所サービスエリアで朔日餅にありつけたら「最高の一休み」と言えるかもしれません。

(Text & photos by Kentaro Nakagomi)

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