6月も中旬ともなると那須高原あたりも、途中の温度計は夏日を示したりしています。
エアコンで調節、もいいのですが、そんな少し暑いくらいのときに少し窓を開けると、爽やかな高原の風が車内に入ってくるものです。ああ、気持ちいいなあ、なんて下り坂になってしばらく行くと、もう白河、福島県ですね。開けたままの窓、気持ちいい風を受けながらしばらく走ると安積(あさか)パーキングエリアがあります。
美味しい空気は腹が減る、と思うのですがそんな気はしませんか? まあ、少し遅めの昼ごはんでここで何か食べることにしましょう。
昔ながらの食堂が、ここのフードコート。メニューは喜多方ラーメンや会津のソースカツ丼なども選べて楽しいものです。前に頼んだ野菜炒めもガツンとパワフルな感じで大満足だったことを思い出しました。しょうが焼きがありますね! メニューとして注文したのはいつ以来だろうか? 割と好きだし置いているお店は少なくないのですが、なんだか久しぶり。しょうが焼きにしましょう!
シンプルながらなかなかちゃんと量もあって、いいじゃないですか! 少しだけ換気のために空いた窓からは店内にもカラッとした気持ちのいい風が入り続けています。ますます腹が減るというもの。
いただきます!
柔らかいバラ肉、玉ねぎもたっぷり。タレがみりんなどが聞き過ぎていて甘味の勝るのはちょっとなあと思いますが、これは甘みは玉ねぎが一手に引き受けている感じ。シャキシャキとした食感も残りべつにしょっぱいわけでもないのですが、生姜の効いたタレの絡んだお肉といいコンピ。細いキャベツも、そしてこの米も美味しいなあ!この手の定食、こうしてお歴々顔を連ねますが、飯がいまいちだと残念さばかりが勝ってしまうもの。キャベツだって彩りで添え物とだけ見なすのは個人的には異論があって、豚肉とキャベツの名コンビぶりもしょうがとの相性に勝るとも劣らないものがあると思っています。
やたら凝っていれば良いというものでもなくて、でもこういうツボを押さえた高速メシ。遊びじゃないんだよ!というドライバーさんも召し上がるメニュー、遊びでドライブの方も是非通った時にはご賞味いただきたい定食でした。
しかし、次に来たとき、迷うこと必至ですね。東北道、まだまだ先は長い、安積あたりで腹ごしらえ! この国の道が待っている! 高速道路の移動でもそんな気にさせる安積での出会いでした。
(Text & photos by Kentaro Nakagomi)