山陽道は少し内陸の高いところを走っています。なのであまり瀬戸内をドライブしている感覚がしないときも少なくありません。
しかし山口県から広島県に入ったあたりは瀬戸内海もところどころで見えて、気持ちのいい区間のひとつではないでしょうか。
宮島サービスエリア。ここも宮島からはそんなに近くはありませんが、瀬戸内海に向けてひらけた高台にあるため、休憩してリフレッシュするのには好きなパーキングのひとつです。
明け方から走って、朝ごはんにしては少し遅い時間にここを通りましたとき、ちょっとリッチなブランチで食べたしらす丼はなかなか満足でした。
たっぷりの生しらすに卵黄が鎮座。牡蠣醤油で召し上がれと来たら、それは試してみたくなるというモノです。
しばらくして出てきた丼には、真ん中に寄せられてはいるものの、ずいぶんの量の生しらすが載っています。牡蠣醤油もたっぷり。瀬戸内の印象と相性の良いレモンと生姜もお好みで、という布陣。
実際食してみると、生しらすのイメージよりはもっと濃厚な味わいです。卵黄もあって牡蠣醤油ですから、なんだか生牡蠣でも食べてるかのような、ある種のミルキーささえあるのです。でもサッパリ。
生しらすは足も早いですから、こうもサッパリといただけるというのは、やはり海の街のご馳走といっていいでしょう。
美味しかった! 元気出てきた! 山陽道のドライブはまだまだ続きますが、そんなときのゆっくり朝ごはんにはぴったりの一品。
ぜひみなさんも一度ご賞味を! 高速利用では、宮島にお参りとも行きませんが、何かご利益みたいなものさえ感じる、ちょっとうれしくなる食事になりました。
(Text & photos by Kentaro Nakagomi)