150420-PPE-01.jpgカプラーオンサブコンピューターとして、広く商品認識されるきっかけとなったインタースター社製「PPE(プラグインパワーエンハンスド)」。通称サブコンと呼ばれ、いまや人気アイテムのひとつである。先ごろ同社のCEOであるフローリアン・ファルス氏がオーストリアから来日。インタースター社製品正規輸入元、株式会社ハンズトレーディングの協力を得て、製品の優位性をメインに今まで謎だったブランドのバックグラウンドに迫る。(撮影協力:maniacs STADIUM)
編集部:ようこそフローリアンさん! インタースター社は実在していたんですね? 製品が日本で発売されて、つい最近まで本国のウエブサイトがトップページだけだったので「架空のメーカーじゃないのか?」という噂がありました。

フローリアン:噂は本当です。正体はよくわからないけど、製品の性能は素晴らしいブランド。謎のチューナーって、ちょっと訳ありで格好いいと思いませんか? あはは、冗談ですよ。実はその頃ウエブサイトまで手が全く回らなかったというのが事実。製品の開発テストとデリバリーに追われる日々でした。そんななか、ハンズトレーディングがわれわれよりも先に製品説明のウエブページをつくり上げ、われわれよりも先に商品名を付けてしまった。PPEとPPT! 彼らのクリエイティブには感心しました。

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編集部:まずは企業概要と、製品を教えてください。

フローリアン:会社を始める前から、この製品がありました。その頃はホビー(趣味)だったのですが、ヨーロッパ、日本、アジア諸国、アメリカと、あっというまに製品が普及してしまいました。製品の供給が優先で、会社創立はここ最近で、年末にオフィスを移動したときに私がCEOに就任し、現在にいたります。

製品のバックグラウンドに関しては、多くを語れません(各自動車メーカーとの技術供用に関する事らしい)。さて、われわれのメイン商品であるプラグインパワーエンハンズド(通称PPE)。エンジンの配線カプラーに接続するだけで出力とトルクを上げるチューニングパーツです。OBDポートや、ECU本体には一切触れません(プログラムの書き込みをしない、まったくのノーマル状態)。

もうひとつの商品がプラグインスロットルコントロール(通称PPT)。アクセルペダルのカプラーに接続してスロットルのレスポンスを任意に調整(3モード各7ステップ)が可能なドライブデバイスツールです。どちらの製品も、日本の多くのユーザーさんに満足して頂いている人気製品です。

編集部:現在、日本の市場には多くの"似たような製品"が流通しています。スロットルコントローラーにいたっては、見た目が同じ製品もありますよね? インタースター社製品の優位性とその違いは何ですか?

フローリアン:まずスロットルコントローラーの類似製品に関して。見た目が同じで、ファンクション(操作)も同じ。これはその通りで、実はケース(筐体)とハーネスシステムは汎用製品です。開発コストを圧縮するため弊社を含めヨーロッパの数社が供用して製品化しています。でも安心してください、大切なのは"中身のプログラム"ですから。

弊社の製品PPTにインストールしたアクセルレスポンスのチューニングは完全にオリジナルです。性能についていえば、素晴らしく運転の上手い(スロットルワークの上手い)、そして、クルマのフライバイECUと仲の良い優れたパートナーにスロットルコントロールをサポートしてもらっていると考えてください。ドライバーのペダル入力(開度と速度)、つまり、ドライバーの意思を、クルマのECUに丁寧に通訳して入力することにより、スムースでハイレスポンスなスロットルワークが可能になります。アクセルを放したときの制御もチューニングしてありますので、ギクシャクした動きになることはありません。

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編集部:プラグインパワーエンハンスドはいかがでしょう?

フローリアン:主力商品のプラグインパワーエンハンスド。各メーカーの日本のカタログを見てコンペティターの多さを実感しています。数ある中で、われわれの製品を選択する理由は"安定した性能"以外にありません。接続箇所を最小限に留め、リスクとなりうる要素を排除して確実に性能を向上させます。エンジン回転数や、ターボ過給圧に依存しない独自のISPC(インタースターパルスコンントロール)制御により、低回転から高回転の全域にわたり、トルクと出力が向上します。他メーカーとの性能差......これは測定すれば一目瞭然でしょう。

編集部:自信たっぷりですね。ありがとうございました! 最後に今後の展開などを教えてください。

フローリアン:最新のウエブサイトが完成しました。適合を調べるのも簡単です。現在はドイツ語と英語なので、日本の代理店ハンズトレーディングのウエブも同フォームで閲覧できるよう準備をしています。次回は夏前に来日を予定しています。日本全国の販売店カンファレンスや新製品の発表なども考えていますよ。さらに、今後は自動車だけでなく、商業車、トラクター、重機、船舶等のパワーエンハンスドチューニングを開始しますので楽しみにしていてください。

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