150913-RAYS-1.jpg「繊細でありながらも、躍動的でなければならない」。そんな相反する課題に5スポークで挑んだのが「VOLK RACING G50」。新たなるRAYSの挑戦をVOLK RACINGのプロデューサーである山口浩司氏が語る。 鍛造ホイールに求められるパフォーマンスと欧州のプレミアムカーに似合う美しさを両立するVOLK RACINGのGシリーズ。その最新作が5スポークデザインの「G50」だ。

150913-RAYS-4.jpgスポーツドライビングに向けた"闘魂パワー"むき出しの鍛造ホイールが「VOLK RACING」ですが、そのパフォーマンスはそのままで、ストリート中心のクルージングをしたいという、大人の走りを楽しみたいお客さまに提供しているのがGシリーズです。
GシリーズはG2、G12、G25、G27というように進化を遂げながら、バリエーションを拡大しています。2013年に発売したG27では、マルチスポークやクロススポークなど、やりたいことが全部できました。

そのあと、ポンと湧いたようにストレート5スポークをつくろうと思ったのは2014年の夏くらいですね。Gシリーズのコンセプトは、シンプル、クリーン、クリア。きれいで伸びやかで、誰もがスッと入ってこれるようなデザインを目指しています。そんなGシリーズに欠けていた5スポークに挑戦してみようと思ったのです。

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いまあえて5スポークに挑む理由は?

5スポークはすごく難しい。太くしてクラシックな5スポークは、星の数ほどありますが、それをRAYSがつくれば、昔に戻ることになります。われわれが5スポークをやるからには、鍛造の技術を活かし、「こんなホイール、どうしたらつくれるんだ?」と言わせるものにしたかった。

もうひとつの理由がG25やG27の存在です。メガヒットとなったG25と、さらにドレッシーなホイールを望むお客さまが購入しているG27。このふたつとは違った趣向の新商品として、存在感ある5スポークを提案したかったのです。

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G50の特徴は?

可能なかぎり細いスポークにしようと考えました。一見華奢ですが、同じサイズ、同じインセットなら、リムのプロファイルが共通のG25とほぼ同じ重量です。

ただ、スポークが細いだけでは開口部が大きくなり、剛性や捻れの点で不安が出てきます。また、Audiなどボリューム感のあるクルマに履かせると、頼りなく見えてしまいます。そこである程度ボリューム感を与えるために、センター部分の重量配分を多くしたのです。また、スポークの付け根近くをリブで結ぶことで開口部を少し狭めました。

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加えて、可能なかぎりセンター部を落とし込んだコンケイブデザインとしました。G25に対して約7mm落ちています。そのかわりに、ハイトの高いセンターキャップをを採用することでハブを逃がしました。スポークの付け根に設けたディアドロップ型のキャラクターはデザインのアクセントです。見えないホイールの裏側はきっちり軽量化を図っています。裏側なんてどうでもいいじゃないかと思われるでしょうが、購入してくださったお客さまには「こんなところまでやってあるんだ」と歓びを感じてくれるはずです。

RAYSらしい細部へのこだわりも。

開口部が間延びして見えないよう、ディスク面の5カ所にマシニングで台座をほんわりきれいに入れて影をつけ、そこにもう一度マシニングで文字を入れています。というのも、普通に文字を入れてしまうと光を受けないのです。

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そして、色にもこだわりました。VOLK RACINGの新作では必ず新色を加えるのですが、今回はダークパープルガンメタが新しい。いまはブラックが流行ですが、ガンメタに青を混ぜることでブラックを超えたいとおもいました。ただ、われわれが勝手につくった色は量産化するうえで再現するのが難しいという問題があり、ようやく準備が整ったところです。

ダークカラーのホイールに黒いタイヤを装着すると目立たないということで、外周部を目立たせたのがダイヤカットです。実際にこれをダークカラーのホイールに締まるんです。いまやGシリーズの特徴のひとつになっていますが、バランスを考えて実は形状を少しずつ変えているんですよ。

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想定するユーザーは?

スポーツ嗜好が強く、本物を求めるユーザーの期待に応えられると思います。AudiはA4/A5やA3、フォルクスワーゲンならゴルフ。ダークパープルガンメタとともに、プリズムダークシルバーを設定しました。シルバーだと開口部からブレーキがよく見えるので、ブレーキキャリパーを変える場合にはこちらが映えるでしょう。一方、純正ブレーキのまま履かせるなら、シルバーよりもガンメタのほうがブレーキが目立たないぶんマッチすると思います。

まずは19インチから用意しますが、あとから18インチも追加されますので、ぜひG50にご注目ください。

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(Reported by Satoshi Ubukata)

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