170322-Sprung-21.jpg"あなただけのクルマ創り"をテーマに、フォルクスワーゲン用「カラードプレート」の販売やパーツのカスタム塗装などを行っているのが「Sprung(スプラング)」だ。 「Sprung」は"飛躍・跳躍"を意味するドイツ語。正しい発音は"シュプルング"だが、親しみやすさをこめて"スプラング"と名乗っている。

下のゴルフ7GTIはSprungのデモカー。ひと目見ただけでも、いつものゴルフGTIとは違う雰囲気を放っているのがわかるはずだ。

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たとえば、フロントマスク。アルミニウム調のVWエンブレムにドライカーボンの"カラードプレート"が施されているのに加えて、GTIの特徴でであるハニカムグリル表面がハイパーシルバー仕上げになっていることで、GTIらしさを強めている。

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一方、リヤにもドライカーボン製のカラードプレートを装着することで、さりげなくスポーティな印象をアップしている。

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さらに、リヤディフューザー表面をボディ同色のレッドとすることで、ハニカムパターンを強調し、後続車にゴルフGTIであることをアピールしている。

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室内では、ゴルフGTIのインテリアにマッチするよう仕立てられたアームレストが目を惹く。レッドのストライプとレッドのダブルステッチ、そして、パンチングレザーがゴルフGTIのイメージにぴったりだ。

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ドアのアームレストも、センターコンソールのアームレストとコーディネート。運転中、常にドライバーが触れる部分だけに、こうしたカスタマイズは満足度が高い。

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レッドのストライプとステッチが施されたシフトブーツも目を楽しませてくれる。さらに、よく見るとセンタークラスターのパネルがウッド調に加工されているのがわかるだろう。こうしたこだわりのカスタマイズをサポートしてくれるのがSprungなのだ。

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Sprungが提供するのは、看板商品の「カラードプレート」に加えて、エンブレムの加工、ボディパーツの塗装、インテリアパネルの加工など。SprungでWeb/広報を担当する金 東鶴さんは、「取り外せるものならなんでも加工します」という。

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Sprungを運営する「有限会社ボデーショップパスコ」は1977年創業の老舗。もともとクルマの板金塗装を行っていたが、いまから10年ほど前から小物パーツのカスタムなどを手がけるようになったという。そして、黒と赤に塗装したゴルフ5のVWエンブレムをつくったところそれが評判になり、Sprungブランドを立ち上げることに。

長年培ってきた塗装技術を武器に、お客さまの要望にあわせてエンブレムやボディパーツ、インテリアパネルなどにさまざまな加工を施す。デモカーでは、センタークラスターのパネルがウッド調になっていたが、ピアノブラックやカーボン調などに加工することで、オリジナルとは異なる雰囲気に変えるなどというのも、お手のものだ。

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そんなSprungの人気商品がカラードプレートだ。フォルクスワーゲンのボディには大きなVWエンブレムが装着されているが、その台座の色はボディカラーによらずブラック。この部分を好みのカラーに変えるだけで、手軽に個性的なフォルクスワーゲンに仕上げることができるとあって、いまやフォルクスワーゲンの定番ドレスアップとして支持を集めている。

このカラードプレートは、テールゲートオープナーを兼ねるリヤエンブレムを美しく保つために考案されたものだ。ゴルフ5/6のリヤエンブレム(下の写真の左と中央)は樹脂製台座が経年変化で変色しやすい。そこで、リヤエンブレムと台座の間に光沢のあるプレートを挟み込むことで、見た目の美しさを保つとともに、エクステリアのアクセントとしても役立てようと考えたのがはじまりだ。これならシールと違って取り付け時に皺が寄ったり剥がれ落ちることもない。

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頭を悩ませたのはその素材。手軽さを考えてまずは塩ビ(ポリ塩化ビニル)を試したが、「塩ビは熱に弱く、ポリカーボネートは溶剤に弱いので塗装ができません。耐久性、耐候性、そして、塗装のことを考え、最終的には高価なアクリルに辿りついたのです」(金さん)。

しかも、カラードプレートに使えるのは0.2mmという薄いタイプで、これよりも厚みがあるとリヤエンブレムと台座の間には入らない。薄いアクリル板は需要が少ないぶんさらに高価で、加工が難しいなど課題も多かったが、フォルクスワーゲンオーナーの悩みを解決するために、問題をクリアしていったという。

そして出来上がったのが、0.2mmのアクリル板をカットし、その裏面に塗装を施したカラードプレート。「裏面を塗装することで、透明度が高く光沢感に優れたアクリル樹脂がクリア層の役割をするようにしています」(金さん)。

既存のボディカラーに加えて、カスタムカラーをオーダーすることも可能だという。塗装は自社の工房で行うが、塗装のプロだけにその仕上がりの高さは素晴らしいの一言である。

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ちなみに、テールゲートオープナーが並ぶ写真の右がゴルフ7のもので、カラードプレートの影響だろうか、この世代からは純正でアクリル板が装着されるようになった。もちろん、Sprungのカラードプレートは装着可能だ。現時点では、ゴルフ5〜ゴルフ7、ゴルフ7ヴァリアント、ザ・ビートル、ポロ6R/6Cのリヤエンブレムに対応。また、ゴルフ7、ゴルフ7ヴァリアント、ポロ6Cのフロントエンブレムにも対応する。

ちなみにオススメのコーディネートは、リヤはボディ同色、フロントはカーボン調だとか。お好みでエンブレムの塗装を加えると、さらに個性的に仕上げることができる。

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そして、この2017年2月からはホンモノのドライカーボン製カラードプレートがラインアップに加わった。「カーボン調ではなく、ホンモノのカーボンが欲しいというお客さまの声に応えたいと考えました」(金さん)。

しかし、ドライカーボンは強度が高いためにカットができず、なかなか製品化にはいたらなかったが、加圧した水によるウォータージェットに研磨材を混入させて切断する"アブレシブジェット"切断加工を行う専門業者と手を組むことでこれを解決した。

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通常のカラードプレートが4000円、カーボン調が6000円であるのに対し、ドライカーボンは8000円(いずれも税別)。材料費や加工料金を考えると安すぎるのでは?と心配になるが、お客さまに満足してもらえるものを手頃な価格で提供したいという思いと、クオリティにこだわる"職人気質"が、Sprungのモノづくりを支えているというわけだ。

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カラードプレート以外にも、魅力的なサービスを提供し、フォルクスワーゲンオーナーのハートをくすぐるSprung。個性的なこだわりのドレスアップを考えている人には頼りになるSprungだけに、興味がある人はまずは170322-Sprung-4.jpg
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