■ Golf GTI ■ 1/64 ■ Majorette(France)

「前回、近頃Majorette凄いんっすよ」っていう記事を書いたので、今回もMajoretteのラインナップから紹介します。

一昨年ごろから一気に何種類ものGolf1が出まして、ミニカー単体のものもあれば、他車種とのセット品もあれば、このようにミント缶(?)とのセットもあり、いったい何が起きたのか、というGolf ラッシュだったのです。

このシマウマ柄が印象的なGTIは、1979年のグループ2ラリーに出場した車両がモチーフになっています。シマウマ模様がさりげなくGとFに繋がって一回りしている秀逸なデザインです。

自分で塗り分けようと思ったら、なかなか手間のかかるマスキング案件、GOLFのOの中はゼッケンが入っていたので、真っ黒けの丸では少し見え方が違って見えますが、このカラーリングは、たびたび他のメーカーからも製品化されてきた、ある意味有名なモチーフだったりします。

ミニカーはトミカサイズで、このモデルはゴムタイヤが採用されていてなかなかの質感。ホイールも前回取り上げたピアバーグ仕様とは別デザインになっており、単純な使い回しをしていないところもこのGolfラッシュの時のMajoretteのこだわりが見て取れます。

パッケージは、ご覧の通り同じモチーフの柄がプリントされたスチール缶とセットになっています。

こういう缶にミントが入ったものは、海外のお土産なんかでも見かけますが、これは、少々深さがあり、このミニカーがすっぽり入る大きさ。

いったいどういう企画なのか分かりませんが、ミントの空き缶コレクターもいるようですから、コレクターズアイテムとしてはメジャーなのかも知れません。

わたし的には、フォルクスワーゲンロゴがあしらわれている時点で、缶だけだったとしても欲しくなるので、マーケティングチームの狙いとしては正しいかと思われます。

しかし、ひとつわからないのは、缶に刷られた“THE ORIGINALS”。当時の写真を見ても車両にはこのような文字は見当たらず、この商品だけになんとなく添えられた言葉なのかも知れません。

フランスのミニカーメーカーマジョレットの、Golf愛が溢れたパッケージなのでした。

das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます