2025年8月27日、フォルクスワーゲンは2代目「T-Roc」を世界初公開した。2017年に初代が登場して以来、欧州を中心に累計200万台以上を販売してきたベストセラーの後継モデルであり、第2世代となる新型はデザイン、技術、快適性の全てに大幅な進化を遂げている。ドイツでは同日より先行受注を開始し、11月に市場導入される予定。価格は1.5 eTSI(85kW/115PS)が30,845ユーロ(約493万円)からとなる。

画像1: 新型「T-Roc」がワールドプレミア!

力強く洗練された新デザイン

新型T-Rocは、従来のクーペスタイルを受け継ぎながら、全長を12cm延長したことでプロポーションが拡大し、よりダイナミックなフォルムを実現した。フロントには標準装備のLEDヘッドライトを採用し、上級グレードではマトリックスLEDヘッドライト“「IQ.LIGHT」”を搭載。フロントグリル中央には、イルミネーションつきのVWエゴを配し、細いライトバーとあいまって先進的な表情を演出している。リヤには横一文字のLEDランプと赤く発光するロゴを組み合わせ、個性を強調した。

上質な室内空間と新機能

インテリアは質感と機能性が大きく向上。新開発のファブリックを用いたダッシュパネルやアンビエントライトがラウンジのような雰囲気を生み出す。最大13インチのインフォテインメントディスプレイや、ヘッドアップディスプレイを採用。さらに新型「Tiguan」や「Tayron」から受け継いだ最新世代の「ドライビング エクスペリエンス コントロール」を搭載し、走行モードの選択やオーディオ操作を直感的に行える。

車内スペースも拡大し、全長が延長されたことで後席居住性が向上。身長185cmの乗員が前後に座っても快適に過ごせるといい。荷室容量も30L増加して475Lとなり、ファミリー向けとしても十分だ。Style仕様には14方向調整可能な「ergoActive」シート(マッサージ機能付き)が新たに設定される。

最新プラットフォーム「MQB evo」を採用

新型T-Rocは、2024年登場の新型Tiguanに続き「MQB evo」プラットフォームを採用。これにより最新のハードウェアとソフトウェアを活用でき、進化した「トラベルアシスト」では自動車線変更や制限速度への先読み対応が可能になった。また、最大50mまでの自動駐車を記憶・再現できる「Park Assist Pro」や、ドア開放時に後方からの接近車両や自転車を警告する「Exit Warning」など、安全性を高める装備も追加された。

電動化されたパワートレイン

欧州市場向けの新型T-Rocは、すべて電動化されたガソリンエンジンで展開される。発売時には48Vマイルドハイブリッドの1.5 eTSI(85kW/116PS、110kW/150PS)が用意され、のちに新開発のフルハイブリッドが追加される予定。さらに、2.0L TSIと4WDの4MOTIONを組み合わせた仕様や、最上位の高性能モデル「T-Roc R」も導入が計画されている。すべての1.5Lおよび2.0L mHEVは7速DSGを標準装備する。

シンプルなグレード体系へ

装備体系は顧客志向を反映し、シンプルに再編された。エントリーモデルの「T-Roc」をベースに、快適性重視の「Life」、デザインと先進技術を重視する「Style」、スポーティさを前面に出した「R-Line」の4仕様を設定。パッケージオプションは従来比で50%削減され、分かりやすい価格体系が整えられている。

ボディカラーは新色の“Canary Yellow”を含む6種類を設定し、ブラックのコントラストルーフも選択可能。最大80kgに対応するトウバーは、重量のある電動アシスト自転車の輸送にも対応する。

サクセスストーリーは続く

T-Rocはポルトガル・パルメラ工場で生産され、欧州市場を中心に展開されてきた。初代は発売後すぐに人気を確立し、2022年にはマイナーチェンジを実施。2024年には欧州で約29万2000台が販売され、Tiguanに次ぐフォルクスワーゲンSUVの成功例となっている。累計販売台数は200万台を突破しており、新型がその地位をさらに強固にすることが期待されている。

今回の発表により、フォルクスワーゲンはコンパクトSUV市場での競争力を一層高めることになる。デザイン刷新、最新技術の投入、そして電動化の進展は、欧州市場のユーザー層に向けた明確な戦略の表れであり、T-Rocは今後もブランドの柱としての役割を担い続けることになるだろう。

画像: サクセスストーリーは続く

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。

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