クルマで仙台へという時に、東北自動車道か国道4号かというのが、もしかしたら一般的かもしれません。特に冬場、気候のリスクも少なく、距離も短い常磐自動車道ルートもぜひお忘れなく。
東日本大震災の爪痕は完全に癒えているわけではないものの、道路は綺麗に整備されて、快適にドライブすることができるようになりました。仙台日帰りというので、常磐自動車道を走って往復した時のことです。
下りは晩御飯を食べてというので利用したことがありましたが、上り線はあまり利用したことがありませんでした。早めに用事は済みましたのでランチとしましょう。
簡単に食べられるものもいろいろあるのですが、目に留まったのが「ひらめぶっかけ丼」!肉もいいけれど、魚、特にこのような海鮮丼系のメニューは何か惹かれるものがありますね。頼んでみることにしました。食券を出すと「少しお時間いただきますね」とのこと。
どんなのが出てくるのでしょうか。
丼という割には比較的小振りかな?というのが第一印象でした。
しかしまあ考えてみると、このくらいでちょうどいいですね。あまりたくさん食べるとなんとなく眠たくもなりますから。
白身魚の漬け丼はなかなか難しいです。醤油ダレに漬けてでは色が黒っぽくなりますし、かと言って薄味でというのだと漬け丼には物足りなさがあります。
食べてみるとめかぶでしょうか。とろみもあって食べ応え十分。何しろひらめ自体の豊かなもふもふとした食感にさらに旨みが加えられています。卵ととびこでしょうか、プチプチとした食感の魚卵がいいコントラストに。
これは美味しい。そして丼の真骨頂、手に乗せて口元に寄せて、かき込むように食べられる。
なるほど、この大きさでも満足感は最大限!なかなかの食べ応えでした。他でも食べられるものではなく「ひらめぶっかけ丼」のチョイスは正解。
茨城県北部も、ゆっくりと滞在して訪れたいものだなあ、と思います。SAでの一休み、そういう「今度この辺りにもきてみたい」と思いを馳せることも、楽しみの一つですよね。
サービスエリア内には野口雨情の詩碑も。こういうのも個人的にはあると見てします方です。「知ってるよこれ!」に出会うと、遠く離れた地だと思っていた場所に思いがけない親近感を覚える。クルマ旅の楽しいところではないでしょうか。
(Text & photos by Kentaro Nakagomi)