2021年上半期、輸入SUVナンバーワンに輝いた「T-Cross」が仕様変更。最新仕様を試してみた。

画像1: 【ミニ試乗記】T-Cross TSI Style

今回のハイライトは、オプションとして、同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”が選べるようになったことだ。Travel Assistは、ACCとLane Assistを組み合わせることで全速度域で速度調整と車間調整、レーンキープを行う半自動運転機能だ。

これにともない、ステアリングホイールに“Travel Assistボタン”が設置された。また、ステアリングホイールに静電容量式タッチセンサーを搭載し、これによりドライバーがステアリングホイールに触れていることを検知する。

画像2: 【ミニ試乗記】T-Cross TSI Style

さらに、今回の仕様変更では、オプションの純正ナビゲーションシステムが、より大型のディスプレイを採用するDiscover Proに変更されている。エアコンの操作パネルは、タッチコントロール式が標準で装着される。

画像3: 【ミニ試乗記】T-Cross TSI Style

今回試乗したのはT-Cross TSI Styleで、これに前述のTravel Assistを装着するには、テクノロジーパッケージ(8万8000円)に加えて、Discover Proパッケージ(15万4000円)とセーフティパッケージ(14万3000円)を選ぶ必要がある。その場合、車両本体価格とオプション価格を合わせた金額は、351万1000円になる。

まずはTravel Assistを試してみる。起動は簡単で、あらかじめACCがオンになっていれば、Lane Assistの状態にかかわらず、ステアリングホイールのスイッチを押すだけで先行車への追従とレーン内を維持するようステアリング操作の介入が行われる。

このあたりは他のモデルと同じだが、T-Crossの場合は、パーキングブレーキが手動式のため、ACCやTravel Assist使用時に先行車が停止し、それにあわせて自車が停止した場合、停止状態を長く維持することはできないのが残念なところ。停止して一呼吸後には警告とともに自動的にACCがキャンセルされ、クルマはクリープを始めてしまう。その前にブレーキペダルを踏めばいいのだが、電動パーキングブレーキ搭載車とは勝手が違うのは、従来と変わらなかった。

T-Crossの走りは相変わらず軽快で、17インチホイールが装着されるこのT-Cross TSI Styleは18インチ装着車に比べて乗り心地が多少マイルドになり、目地段差を超えたときのショックも軽減されている印象。乗り心地重視なら、TSI Style Design PackageやTSI R-LineよりもこのTSI Styleがオススメといえる。

(Text & photos by Satoshi Ubukata)

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