2019年12月17日、茨城県下妻市にある筑波サーキットのコース1000にて、ガレージハウスを展開しているINCELLがプロデュースするサーキット走行会が行われた。
当日は小雨が降るあいにくの天候となったが、ドライよりウエットコンディションのほうが走行練習には適していること、また、元々散水車でコースに水を捲く予定だったことを考えると、この天候はむしろ歓迎すべきだろう。
今回はプロドライバーの山口礼氏と根本悠生氏が講師を務め、まずはブリーフィングからレッスンがスタートした。
午前中は、フリー走行、グループレッスン、座学というカリキュラムでレッスンが行われた。
参加者にはサーキット走行が初めてという人もいて、また路面もウエットのせいもあって、参加者の多くが少し緊張ぎみに走行を開始した。
しかし、プロドライバーのデモ走行や、個別の同乗レッスン、無線での指示を受けながらの走行を行ううちに参加者は徐々にサーキット走行に慣れていく。
参加者の中には、YouTubeでファビオちゃんねるを開設しているファビオさんも参加してしていたので、ぜひ動画もご確認を!(動画はYouTube向けということで、実際はこんなに過激な内容ではないので、ご安心を)
そして、午後は、グループレッスン、フリー走行(2回目)、タイム計測を行った。午前とは違い、参加者は肩の力が抜け、リラックスした状態でレッスンを始めることができた。
午前、午後ともにレッスン開始前には座学が行われた。座学ではおもにブレーキのタイミングや踏み込み方、コーナーでの目線の置き方、アンダーやオーバーステアが出てしまう原因など、走行に関する基本テクニックとマインドを分かりやすく解説。何に気をつけて走行するべきかを理解したうえで走行に臨めるので、上達も早い。
最後のタイム計測では、レッスンの成果がしっかりと反映されていて、2秒程度のタイム短縮が図られた。なかには10秒程度タイムを縮めた人も。1周1000mのコースということを考えると、かなりの上達といえる。
山口プロは、「朝のフリー走行と比べて本人は速くなったという感覚や実感はないと思いますが、正しい運転技術やコース取りを身に付けることで、力まずスムーズな走行ができたぶん、結果的に速くなっているのでしょう」と解説をしていた。
サーキット走行と聞くと、敷居が高いように感じる人が多くいると思うが、その内容は日常での運転とほぼ変わらない。
違うのは安全にスピードが出せることで、スピードが出せれば愛車のポテンシャルと限界の確認が可能。それが、日常の「イザ!」という場面で役に立つに違いない。大げさかもしれないが、“大人(実践的な)の自動車教習所”といったところだろうか!?
今後も開催予定なので、気になる人は「8speed.net」のチェックをお忘れなく!