キャンプ場へ続く道は、舗装されていないことが多いのです。キャンプ場によっては入り口まで舗装されていることもありますが、非常に稀です。「ふもとっぱら」も例外ではなく、舗装道から一本はいると、そこからは未舗装でした。さていよいよ入場、テンションが上がってきました!
デコボコ道がある程度続きますが、慎重に走ると、それほどの凸凹はなく、なんとかAudi RS 3 Sportback でも入場できました。とりあえず一安心……ですが、正直あまりお勧めしません。フォルクスワーゲンやアウディの車高が低いスポーツグレードの車両は、物理的にも、精神的にも、やや厳しいかもしれません。もちろん行けなくはないですが……。慣れの問題かもしれません。
さて、先に到着していた中田家と連絡をとり、付近を探しますが、ここはとにかく広い! どこまでがキャンプ場なのかわからないくらいです(苦笑)。そして富士山がドーン! いわゆるキャンプ、いわゆる野遊び、いわゆるアウトドア的な要素が全部詰まっているといっても過言ではない場所です。ふもとっぱら、恐るべし!
なんとなく場所を決め、初めてのテント張りです。もちろん、子どものころには何度かキャンプ行きましたし、中学生くらいのときには友人とデイキャンプ(昔はこんな言葉はなかったような気がします……つまり日帰りのキャンプ)にも行きました。
購入したTHE NORTH FACE Wawona4(ワオナ4)は、設営が簡単で、とくに迷うことなく数十分で完了です。
このとき、テント付属のペグ類を使いましたが、ハンマーを持っておらず、中田家が持っていた「スノーピーク ペグハンマー PRO.C」を借りてペグを打ちました。なるほど、こういうものがあるのですね。中田家はペグも「スノーピークソリッドステーク」という鍛造のペグを使っていて、それをハンマーでガンガン打ち込むと、テントもピシッとしたような印象になったような気がしたのでした。次はペグもしっかりしたのが欲しいな……。
子どもたちは、それぞれに持ってきたストライダーで付近を走り回り、とても楽しそうです。これだけ障害物がない広い場所は都心にはなかなかないですから。遠くまで行かなければ、好きに遊ばせていても問題ないでしょう。ストライダーに乗れる年齢のお子さんをのキャンプに連れて行くときは、ストライダーは必携ですね。ある程度勝手に遊んでくれるので、その間に設営などもできます。
設営をしつつ、タープ、テントも張ってなんとなく形になったあたりで12時を過ぎましたので、さっそく昼食をつくります。今回は、バーベキュー(以下、BBQ)グリルで焼きそばをつくって食べましたが、到着後の昼食はなにか持って行ってもいいかもしれません。慣れれば自分たちのやり方が確立してくるとは思います。
昼食をとってコーヒーなどを淹れて、梅雨入り前のふもとっぱらでのんびり過ごしていると、そろそろ夕食の準備となりました。その前にお風呂に行きます。ふもとっぱらは、すごくキレイというわけではありませんが、まずまずの大浴場があります。これが混むのです。初心者の僕は一番混む時間に突入し、大混雑の洗礼を受けたのでした。次回からは、スタート直後か終わる食前に行こうかなと考えています。
さて、夕食です。今回は、それぞれにBBQグリルがありますので、両方のグリルに炭をセットして着火します。この炭は、ふもとっぱらで販売していたものです。今になって思えば、マングローブ炭で、火付きがよいのですが、あまり持たず、かなり爆(は)ぜます。自分で炭を買って使用したのは、恐らく始めてで、「炭は他にどういうものがあるのかな?」と興味が深まっていくきっかけになったのでした。
主に肉類を焼いて、焼いて、焼いて……。初心者が陥りやすい、必要以上に食材を用意して、みんな満腹で食べきれない状態になりながらも、結果的にほぼ完食。BBQはそのまま焚き火台に。残った炭に巻きをくべると、あっという間に炎が立ち上がり焚き火となりました。燃え盛る炎を見つめながらのひとときは格別です。子どもたちも寝て、ここから大人の時間となるのでした。
夜も更けて、たらふく食べて、飲んで、大満足。この大人の時間がグループキャンプの楽しみのひとつですね。さて、そろそろ寝ようかなと簡単に片付けて、テントに入って横になったとき……またもや初心者が陥りやすい罠が待っていたのでした(苦笑)
続く……
(Text by Junichi Yamashita)