その日は突然訪れました。「ねー、キャンプ誘われてんだけど行かない?」と妻からLINEが入ったのです。キャンプなんて何十年も行ってないけど、なんとなくブームなのは知っています。「とりあえず行ってみてもいい」と返答しました。それが「オートキャンプ・ビギナーズ」の始まりになろうとは、そのときは、もちろん知る由もありませんでした(笑)。

この連載でのキャンプは、原則として泊まりのキャンプで、テント泊を意味します。

画像1: はじめてのオートキャンプに向けて、まずはテント選びから

キャンプに行くとはいったものの、何をどうすればいいのか、何か用意するのか、まったくわかりません(苦笑)。まずは必要な道具の用意に取り掛からねば!

ちなみに、山下家(以下、“うち”)は3人家族で、5歳の息子がいます。なかには「テント泊はちょっと……」という方もいらっしゃいますが、うちの夫婦は問題なく、子どもも比較的どこでも寝れるので、とりあえずそこは問題ないでしょう。

誘ってくれた中田家はうちと同じ年齢のお子さんもいて、今年何回かキャンプに行っているとのこと。「まあ、何か足りないものがあれば現地で調達できるかな」という脳天気な想いでゆったりと準備をするのでした。

最初に購入しなければならないのは、なんといってもテント。テントがないと宿泊できません。タープは中田家が持っているとのことで、「とりあえずテントだけあればなんとかなりそうだなー」と、思いっきり中田家頼みのプラン(笑) レンタルも考えましたが、この機会にテントだけは買おうかなと、いろいろと調べました。まずは王道のColeman(コールマン)、そしてややアッパーな印象のSnow Peak(スノーピーク)。この2社は皆さんも聞いたことがあるでしょう。でも、僕は王道のメーカーを避ける習性があるので(!?)、他に何かないかなーと探してみました。

画像2: はじめてのオートキャンプに向けて、まずはテント選びから

いくらマイナーなものが好きでも、補修部品の入手性やアフターフォローが整っているメーカーが安心です。そこで、候補に挙がったのがTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)とHilleberg(ヒルバーグ)でした。Hillbergはたまたま立ち寄ったアウトドアショップが輸入元の直営店だったみたいで、いろいろと見て、「いいなー」と思ったのですが、ファミリーキャンプという感じではなかったので、最終的にはTHE NORTH FACEのラインナップの中から選ぶことにしました。

個人的にアウトドアブランドが好きで、Patagonia(パタゴニア)をメインに、THE NORTH FACEのウェアもいくつか持っています。しかし近年、流行りすぎていて、やや嫌気がさしていましたが、テントはそれほどメジャーではない印象だったので、「ブランドとしての信頼性+それほどテントはメジャーではない」、そして、早く決めなければという時間のなさでの決定です。

THE NORTH FACEに決めてからは、さほど時間もかからず、Wawona4(ワオナ4)という比較的軽量なシングルウォールテントに決定。価格も高すぎず、天井が高く、設置も比較的簡単というのも初心者には安心の要素でした。オンラインで在庫があったので、さっそくポチリ、その2日後にはテントが届きし、とりあえずこれでキャンプ行けるなと胸をなで下ろしました。そのほか、テントの下に敷いたほうがいいというフットプリント(グランドシート)も購入、細々したライトやイス、食器類などは妻が買っていました。

あと、妻の実家に眠っていた20年以上前のタープやデスクなども一応お借りして持って行くこととしました。

画像3: はじめてのオートキャンプに向けて、まずはテント選びから

キャンプ場は中田家が予約してくれたようで、そのキャンプ場は「ふもとっぱら」というところでした。ネットで調べてみると富士山の麓にあるようです。富士山の勇姿を見ながらのキャンプ。んー、初心者がキャンプに抱くイメージそのものです。あとは出発の日を待つのみとなりました。

続く……

(Text by Junichi Yamashita)

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