160210-RAYS-14.jpg東京モーターショー2015でコンセプトモデルが披露され、東京オートサロン2016でついに市販版がヴェールを脱いだ「VOLK RACING G25 Edge」。"RAYS史上最強"を謳う卓越したパフォーマンスと圧倒的な存在感、そして、Gシリーズが誇る美しさにこめた思いとは? VOLK RACINGのプロデューサー、山口浩司氏が語る。 美しくて鋭いデザインをやってみたいと思ったときに一番最初に頭に浮かんだのが「G25」でした。

2×5のデザインはこの5年間くらいずっと流行っています。なぜ流行っているかというと、"魔法のスタイル"なんです。7だとこうはいかない。8でも9でもダメで、4だとスカスカになる。開口部が大きくなるとたわむ原因になるので、バランスとしては2×5がベストです。

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VOLK RACINGのG25がまさにこの2×5のデザインで、発売以来、RAYSの"新エース"として世界中で人気が高まっています。そんなG25のデザインや剛性に不満があったわけではありませんし、それどころかデザインや剛性はいずれも高いレベルにある。

私たちとしては、このスタイルでさらに高いデザイン性を追求したかった。性能面でも新たなトライをしたかった。さらなる高みを目指してつくったのが「G25 Edge」というわけです。

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G25というオリジナルに対して、「これ、どこが変わったの?」と思われるかもしれません。しかし、実際はブランニューのデザインです。

G25に比べると、めっちゃ細いヒールみたいでしょう? スポークの幅を9mmくらいから6.3mmまで細くしましたからね。また、違いを際立たせるためにスポークをダイヤカットする一方、リムにはダイヤモンドカットは敢えて施さず、マシニング文字で装飾しています。

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G25に比べてG25 Edgeはコンケーブが控えめな感じがするかもしれません。なぜなら、細くて高さのある縦断面によって、軽量化と高剛性を実現したかったからです。実はこの"スーパー断面"がやりたかったんです。

このデザインを携えてR&Dに説明に行ったのが2015年の春頃でした。

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後編へ続く......

(Text & Photos by Satoshi Ubukata)

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