日本でも販売が開始された「ゴルフ8」に、アイバッハ(Eibach)の「PRO-KITローダウンスプリング」を装着し、その実力をチェックした。

“スプリングのプロフェッショナル”として知られるドイツのアイバッハ。彼らが手がける「PRO-KIT(プロキット)」は、純正ショックアブソーバーを残したまま、乗り心地を犠牲にせずにローダウン可能なスプリングだ。

車検にも対応するということで、高い支持を集めているダウンサススプリングだが、アイバッハの輸入元である阿部商会では、ゴルフ8の日本発売に先駆けてローダウンスプリングの取り扱いを開始している。

ゴルフ8用には、各グレードごとに「PRO-KITローダウンスプリング」と「Sportlineローダウンスプリング」があり、このなかから今回は「PRO-KITローダウンスプリング」をゴルフeTSI Style(英国仕様)に装着し、その実力をチェックした。

下の写真は純正スプリング装着時のもので、タイヤは225/40R18が装着されている。標準状態だけに、ホイールハウスとタイヤの隙間が気になってしまう。

この状態で走ってみると、装着されるタイヤの影響か、乗り心地はやや硬めではあるが、それでも十分快適なレベルを確保している。走行時の挙動はおおむね落ち着いているのだが、走行状況によっては軽いピッチングが気になる場面もあった。

純正スプリング装着時

PRO-KITローダウンスプリングを装着すると、前後ともに約30mm車高が下がり、スポーティな印象が強まっている。

実際に走らせてみると、標準よりも少し硬さを増したものの、乗り心地は十分快適さを保っているのはPRO-KITらしいところ。一方、ローダウンの効果で、レーンチェンジやコーナリング時のロールが小さくなり、素早いハンドリングを手に入れたのは見逃せないところ。さらに、純正スプリングで気になっていたピッチングが影を隠し、安定感が高まったのがうれしいところで、PRO-KITローダウンスプリング装着時のほうがバランスは好ましいと思える。

このように、快適さを犠牲にすることなく、スポーティなルックスと軽快な走りが楽しめるPRO-KITローダウンスプリング。ゴルフ8をスタイリッシュに彩りたいというユーザーにはお勧めのアイテムである。

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