2002年にデビューしたフォルクスワーゲンのプレミアムSUV「トゥアレグ」がフルモデルチェンジして2代目に進化した。
新型は、全長4800×全幅1945×全高1740mmにボディを拡大するとともに、いまやフォルクスワーゲンのアイデンティティである直線基調のフロントグリルを手に入れることでイメージを一新。
新型で注目すべきは、フォルクスワーゲン初のハイブリッドシステムを搭載したことだ。従来のV8に代わるモデルとして登場した「トゥアレグハイブリッド」には、V6 3.0 TSI(スーパーチャージャー)とモーターを搭載。エンジン、モーター、そして、エンジン+モーターによる走行を実現する。
このうち、モーターのみの走行、すなわち、EV走行モードでは、最高50km/h、最大2kmの走行が可能である。10・15モード燃費は13.8km/Lで、エコカー減税(100%免税)の対象になる。
バッテリーはニッケル水素タイプを採用し、ラゲッジスペース下に収納される。
パワートレインの進化に加えて、ボディの軽量化も注目すべき話題のひとつだ。V6モデルどうしで比較すると、新型は約70kgもの軽量化となった。
駆動方式は、全車4WDだが、ハイブリッドにはオンロード重視の「4MOTION」が、V6にはオフロード性能を高めた「4XMOTION」が採用されている。
サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーンを搭載。CDCエアサスペンションはハイブリッドに標準で、V6ではオプションになる。
(Text by S.Ubukata)