2013年5月1日に開幕したWRC第5戦ラリーアルゼンチンは、フォルクスワーゲンのセバスチェン・オジェが2位、ヤリ-マティ・ラトバラが3位と健闘した。

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ラリーアルゼンチン、注目は快進撃を続けるフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェと、2戦ぶりの参加となるシトロエンのセバスチャン・ローブのトップ争い。セバスチャン対決、果たして勝負の行方は?

5月1日のSS1は2台が同時に走るスーパーSS。ここで、オジェとローブの直接対決が実現した。結果は、オジェがローブを2.2秒引き離してトップタイムをマークし、幸先の良いスタートを切った。

一方、フォルクスワーゲンのヤリ-マティ・ラトバラはトップと3.8秒差の4位、アンドレアス・ミケルセンは同3.9秒差の5位で上位争いに食い下がる。


そして2日目もオジェの勢いは止まらない。SS2〜SS5のうち、SS3を除く3つのSSでベストタイムをマーク。2番手のローブに16秒3のリードを築いてトップを快走。

ラトバラは40秒7差の4位、ミケルセンは1分55秒1差の6位でポジションアップを狙う。


ところが、3日目、トップ快走中のオジェがSS7で痛恨のミス。コーナーを曲がりきれず40秒以上をロスし、順位を3位に下げてしまう。その後の追い上げにより、SS10終了時点で首位のローブから遅れること39秒8の2位に。

一方、ラトバラは4位をキープするが、パンクによりトップとの差は2分51秒1まで広がってしまう。
 

そして、最終日、オジェはシリーズポイントの獲得を優先させて、無理をしない作戦に。この結果、ローブが逃げ切り、優勝を手にした。

対照的に、素晴らしい走りを見せたのがラトバラだ。SS10終了時点で3位のノビコフとの差は8秒2だったが、SS10から最終のSS14までのすべてをベストタイムで走り3位に浮上、オジェとともに表彰台を獲得したのだ。ミケルセンは8位。


[Final Result]

1 セバスチャン・ローブ(シトロエン) 4時間35分56秒7
2 セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン) +55.0
3 ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)+2分0秒8
8 アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +13分22秒1


次戦は5月31日スタートの第6戦ラリーアクロポリス。ドライバーズポイントでトップを守るオジェ、マニファクチュアラーズポイントで首位に立つフォルクスワーゲンが2位以下との差をどれだけ広げるかに注目だ。

(Text by S.Ubukata)