2014年3月4日、フォルクスワーゲンAGはジュネーブショーにおいてSUVのコンセプトカー「T-ROC」などを公開した。



「T-ROC」は「MQB」に基づいてデザインされたコンパクトSUVのコンセプトモデルだ。

フォルクスワーゲンには「トゥアレグ」「ティグアン」といった人気SUVが存在するが、T-ROCはティグアンよりもコンパクトな、ゴルフクラスのSUV。


2ドアスタイルや取り外し可能なルーフパネルなどにより、スポーティでアクティブなイメージを表現しているのが特徴。LEDヘッドライトが精悍なフロントマスクを際立たせている。


2.0 TDIエンジン(184ps/380Nm)を搭載し、フルタイム4WDの4MOTIONと7速DSGにより余裕あるトルクを余すところなく路面に伝える。ヒルディセントコントロールやヒルスタートアシスト、オフロードモード/スノーモードなどにより、オフロード性能を高めたのも見逃せない。
「ゴルフGTE」は、ガソリンエンジンを積む「GTI」、ディーゼルの「GTD」に続く第3のGTモデル。GTIのイメージを受け継ぎながら、パワートレインに"E"、すなわちプラグインハイブリッドシステムを採用したのが特徴だ。


1.4 TSIとモーターを組み合わせることで最高出力204psを発揮する一方、50kmのEV走行や100kmあたり1.5Lという低燃費を実現するという。
シロッコのマイナーチェンジもハイライトのひとつだ。


新しいシロッコは、ライト類のデザインをリニューアルすることで新しさを表現したのが特徴だ。VWのエンブレムを使ってテールゲートの開閉ができるようになったのも変更点のひとつだ。インテリアでは新デザインのスポーツシートやスポーツステアリングホイールが標準となる。

ベースモデルのシロッコとともに、スポーツモデルの「シロッコR」も同時に公開された。


新しいシロッコは、2014年8月からヨーロッパでデリバリーが開始されるということだ。
(Text by S.Ubukata)