使ったクルマは、またもサポーテッド・バイ・スピニングガレージで作られたFGX。ゴルフ2後期型のRV型で、最初期のGX型を装うフェイクモデルだ。あれから、またFGXは深化していて、ボディ同色となっていた左右ドアミラーがオリジナルの黒い樹脂製に変わり、ちょっと締まった感じになっている。
このオリジナルのミラーは、オグラが関西のゴルフ好きから譲ってもらったものだ。大阪は堺市のレカロ専門店、フリースタイル(072-350-0010)の代表、豊嶋(とよしま)さんは、昔からのゴルフフリーク。デモカーおよび代車として、FGX同様に前期仕様とした'89年式のGLiマディソン(ホームページ参照)を用意しているほどで、これについては、「半分、ボクの趣味ですわ」と本音を漏らす。こんな豊嶋さんだから、いつかはなんかの役に立つだろうと、GX型のドアミラーをキープしていたのだ。9月にFGXを関西に見せびらかし(?)に行った時、FGXに大いに興味を持ってくれ、倉庫にGX型のミラーがあることを思い出してくれて、その譲渡を申し出てくれた。早速、交換したのはいうまでもない。
■意外とかからないコスト
東京をスタートしたのは、金曜日の夜8時。前回は早朝にスタートして奥能登を目指したが、それで分かったのは、片道およそ600㎞チョイなれど、意外に時間がかかるということ。高速道路を下りてからが長い。だから、アラカンで体力に自信のないオグラとしては、途中一泊して奥能登に向かうことにしたのだ。
しかし、もし、土曜日に八王子インターから高速に入れば、中央道、長野道、上信越道、北陸道、ほんの少し能越道に乗って、小矢部東インターまでは1,200円で済む。奥能登も突端の珠洲市に行くにはその後、能登有料道路などを使うことになるため、さらに5~600円が徴収されることになるが、それでも道路料金は2,000円以内で行けるということになる。ガソリン代はクルマによりけりということになるが、大体は、満タンでスタートして、珠洲市でまた満タンにすれば、東京に帰って来ることができるはず。FGXがそうだった。
もし、体力に自信がある方なら、土日の2日間を使い、しかも途中一泊なんかせずのトンボ返りだったら、意外に奥能登でコーヒーを楽しむためのコストは安いということになる。ちょっと強引かもしれないが、そういえることはいえる。
■行きたかったから・・・
酔狂といえば酔狂。ではあるが、これをトライする価値はあると思う。延々と走ってたどり着く二三味カフェでいただくコーヒーとケーキは美味このうえなかったし、その後、焙煎工場のある木ノ浦海岸まで足を伸ばして、その小さな湾を眺めれば、なんだか気持ちが穏やかになって、普段あまり感じることのない充足感も得ることができた。
酔狂といえば酔狂。ではあるが、これをトライする価値はあると思う。延々と走ってたどり着く二三味カフェでいただくコーヒーとケーキは美味このうえなかったし、その後、焙煎工場のある木ノ浦海岸まで足を伸ばして、その小さな湾を眺めれば、なんだか気持ちが穏やかになって、普段あまり感じることのない充足感も得ることができた。
バカなヤツだ(関西風にいうと、アホちゃうか)とお思いでしょうが、行きたかったんだからしょうがない。奥能登に滞在したのは、わずか2時間半。とって返して東京に戻れば、どっと疲労感が湧いてきた。それでも、なんというか達成感みたいなものも得て、とても心地よかったことも確かなのだ。
もう奥能登は冬景色。二三味珈琲も休みに入るようだから、来春いかがか。
もう奥能登は冬景色。二三味珈琲も休みに入るようだから、来春いかがか。