丸山さんは午後11時過ぎに我が家に到着、オグラを拾ってまずは首都高速の永福インターを目指す。燃費を計測するため(別にマストではないが)、永福インター近くのスタンドでガソリンを満タンにし、それから高速に乗る。中央道を走り、米原を経由する名神を使って、京都東インターで降りる予定。こうすれば、イノダまでの総距離はおよそ495㎞になって、往復ではちょうど1,000㎞ぐらいになる。
東京から夜っぴいて京都のイノダコーヒに行って、コーヒーだけを飲んで帰って来るというお馬鹿なツアーを、初めて敢行したのはもう十数年前。なぜ、1,000㎞なのか、イノダコーヒを知るキッカケなどは、'09年4月の 今年は、いろいろつらかった。
3月11日のことはもちろん、将来に不安を抱かせる様々な出来事があった。気心の知れた友人と楽しく過ごすという時間は、短時間ではあってもいいものだ。それが年末で、今年の印象としていつまでも強く残るのなら、なおベターに違いない。12月17日の土曜日深夜、正確には18日の日曜日だろうか、午前0時頃に永福インターをスタートした。ポロGTIのオドメーターは、514㎞だ。
3月11日のことはもちろん、将来に不安を抱かせる様々な出来事があった。気心の知れた友人と楽しく過ごすという時間は、短時間ではあってもいいものだ。それが年末で、今年の印象としていつまでも強く残るのなら、なおベターに違いない。12月17日の土曜日深夜、正確には18日の日曜日だろうか、午前0時頃に永福インターをスタートした。ポロGTIのオドメーターは、514㎞だ。
驚いたのは、丸山さんのポロGTIが、意外や乗り心地が悪くなかったこと。オグラは助手席を温めるだけだったが、それでも、日本デビューをした時に試乗したクルマとは明らかに乗り心地が異なることが分かった。悪名高き首都高速の継ぎ目を乗り越えても、以前ほどショックを感じない。ハーシュが少なくなっていて、柔らかいとはいわないまでも、しなやかさを増したように思えた。これなら、"赤いチャンチャンコ号"にしてもよかった。
そう、今年、オグラが個人的につらかったのは、結局、最後の最後で、自分で自分の還暦を祝う"赤いチャンチャンコ号"を諦めたこと。一生に一度のチャンスだったのに、だ。
丸山さんと出会ったのは、'99年、筑波サーキットでだ。以来、売りに出た某LV編集部スタッフのルポGTIのカップカーを彼に紹介したりで、なんだかんだと交流が続いてきた。彼のモータースポーツはこのルポGTIカップ、そしてゴルフ5のGTIカップと続いて、菅生で開催された1時間耐久レースでは、このオグラをコ・ドライバーに迎えてくれたりもした。この時は、ちょっとしたことで失格していて、それはそれで大笑いのいい想い出となっている。
そう、今年、オグラが個人的につらかったのは、結局、最後の最後で、自分で自分の還暦を祝う"赤いチャンチャンコ号"を諦めたこと。一生に一度のチャンスだったのに、だ。
そんなことで、車中はずっと話が弾んで、京都までまったく途切れることがなかった。こんなに楽しかったのは久しぶりだ。
■お馬鹿な非日常の面白さ
イノダコーヒに到着したのは、午前6時半頃。ポロGTIのオドメーターは1,008㎞、トリップは493.8㎞を指していた。開店は7時からのことだったが、駐車場は使わせてくれるは、とりあえず店の中(暖房が効いていた)には入れてくれるは、で、オグラはまたちょっと、イノダのホスピタリティに感心。コーヒーが美味しいだけではない。
コーヒーだけを飲んで、というのは、カッコイイけれど、時間帯も考えると、東京からのお上りさんふたりがメニューの中から"京の朝食"を注文したのも、自然な流れ。
これだって、もちろんハズレではない。
丸山さんは、とても喜んでくれた。普段は社会保険や年金関連のカターイお仕事。こういう特別なイベントでもしない限り、日常のルーティンを崩すことはない。それだけに、京都まで行ってコーヒーだけ飲んで帰って来るという、お馬鹿な非日常の面白さは格別だったようで、楽しんでくれたよう。なんと、全行程、往復およそ1,000㎞をひとりで運転した。なんにしても、ヨカッタ、ヨカッタ。
イノダコーヒに到着したのは、午前6時半頃。ポロGTIのオドメーターは1,008㎞、トリップは493.8㎞を指していた。開店は7時からのことだったが、駐車場は使わせてくれるは、とりあえず店の中(暖房が効いていた)には入れてくれるは、で、オグラはまたちょっと、イノダのホスピタリティに感心。コーヒーが美味しいだけではない。
これだって、もちろんハズレではない。
メリークリスマス & ハッピーニューイヤー!
来年がよい年でありますように。
来年がよい年でありますように。