(1)「Sモード」の守備範囲が数百回転、高回転側にシフト
(2)「マニュアルモード」ではレブリミットに当たっても自動的なシフトップはしない
(3)「マニュアルモード」で2秒間のメモリー機能
(1)については単に500回転上方にシフトと言うようなものではなく前後Gや横Gなども考慮してシフトを選択。普段からの使用は負担が大きいので基本的にNGだけれどもたまに一般道で使うと、絶対的なスピードが低くてもかなり刺激的。
(2)については、ノーマルプログラムの場合「マニュアルモード」であってもレッドゾーンに入るところで自動的にシフトアップ。これをあえてシフトアップさせないようにしてドライバーの意思に全てをゆだねるプログラムに変更。まさに「マニュアル」そのものなのだけれども、DSGの長所を活かすためにもレブリミットに当たったらせめてシフトアップだけはオートでしてくれると、より使いやすいものになったのではないか?と今でも思うときはあります。
購入にあたっても若干の制約があります。
- 国内A級ライセンス以上の資格所有
- 「GTI Cup」に参戦すること
- 年間エントリーフィー(30万円)を一括前払い
つまり、レース目的以外での購入はできないことになっていました。ただし、一度下取りに出されたクルマにはそんな制約はもちろん無いので「Cup」を引退したクルマはコレクターズアイテム的に購入されていくものが多いそうです。相違点をまとめると以上のようになります。逆にそれ以外の点では全ての点でカタログモデルのGTIと同じなので、日常的な話をすれば2ドアであること以外に違いは無いと言ってもいいでしょう。自分自身も普段使いでは「Dレンジ」しか使わないので、前を向いている限りは「CupCar」に乗っているという意識はありません。乗り降りのさいにロールゲージが足に引っかかって邪魔だな!と思う時は否が応でも意識させられることになりますが(笑)
現在のクルマの状態としては06年と08年にCup公認オプションとして販売されたパーツの中から以下のものが装着された状態になっています。
06年設定オプション
- 車高調正式サスペンションキット (前後15段調整) (Volkswagen Racing)
- 前後スタビライザー(前2段・後3段調整) (Volkswagen Racing)
- エキゾーストシステム (Volkswagen Racing)
08年設定オプション、
- ボディダンパー(COX)
- Cup Car専用CPU(VTA)*VTA=GTI Cup運営事務局
Volkswagen Racing製パーツは各フォルクスワーゲンディーラーでオプションパーツとして購入可能であり、ボディダンパーはCOXもしくはCOXの販売代理店にて購入可能なものです。CPUはワンメイクレースでのイコールコンディション確立のため(なのに有料だった・・)に開発された専用品なので一般販売はおこなっていません。このようにCup公認のオプションといってもほとんどがディーラーで普通に購入できるものです。次回はこのオプションパーツの詳しい内容とメリットやデメリット、自分なりの調整方法やオプションパーツによる日常使用の弊害対処法などについてお話していこうかと思っています!
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