前回のブログで「Vector 4Seasons Hybrid(ベクター4シーズンズ)」というオールシーズンタイヤを装着したことを報告しました。東京ではしばらく雪が降りそうにないので、試乗をかねて裏磐梯へ出かけてみました!
この日は、猪苗代磐梯高原ICまで高速を通り、そこから走り慣れた(!?)裏磐梯を目指しました。ドライ路面の高速道路ではサマータイヤ並みの安定性を誇るベクター4シーズンズ。磐越道の郡山JCTを越えたあたりから雪が降り始め、猪苗代磐梯高原ICを降りると雪景色が広がっていましたが、こんな状況でも、あまりドキドキしなくてすむのがうれしいところです。
  

ここから、国道115号、そして、国道459号を使って裏磐梯に向かいます。国道459号の途中まではシャーベット状の雪が路面を覆っていましたが、グリップに不安を感じることはありませんでした。

しばらく進んでいくと、道路はすっかり圧雪路に。そんな状況でも、走り続けることはできますが、やはりスタッドレスタイヤに比べると直進安定性は劣るため、ステアリングを握る手にはつい力が入ります。また、カーブでは思ったよりも大回りしてしまうことがあったり、制動距離が伸びがちだったりしますので、ペースを抑えて走ることが必要です。発進時もスタッドレスタイヤに比べてタイヤが空転することが多く、より慎重なアクセル操作が求められます。

もちろんESCがあるので、多くの場合はクルマに助けられますが、長距離・長時間この状態で運転するのは神経を使いますね。


このあと、国道115号に戻り、福島西ICに行くつもりでしたが、下り坂が続き、また、路面凍結の情報もあったため断念。凍結路ではさらにグリップが落ちるベクター4シーズンズでそのルートを選ぶのは難しいと判断したためです。


非降雪地域で年に数回の雪に対応するには、ベクター4シーズンズは十分な性能を持っていると思います。一方、より厳しい条件の雪道を運転するには細心の注意が必要ですし、頻繁に降雪地域に出かけるという人には、やはりスタッドレスタイヤをお勧めします。

つまり、オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤを選ぶには、どちらが自分のライフスタイルにあっているかを見きわめることが大切。オールシーズンタイヤにはメリットだけでなく、弱点もあることをお忘れなく!

(Text & Photos by S.Ubukata)