これにはアウディブランドとして、単一市場でドイツを抜きトップとなった中国マーケットの活況や、欧州・米国それぞれでアウディの期待を上回る2010年比で10%以上の販売台数の伸びが寄与したもよう。
いっぽう、日本市場全体の2011年の登録台数は前年比で約16%の減少となったのに対して、アウディジャパンも好調な販売を維持し、前年比で約26%増加の2万1166台と過去最高となる2万台を越える登録実績を実現したとのことだ。
当日出席したアウディジャパンの大喜多 寛社長は2012年の販売戦略として、来る2月のA6アバントの発表を端緒として、昨年の東京モーターショーでお披露目したS6/S7/S8などのSシリーズやRSシリーズの拡充を図り、コンパクトモデルではA1スポーツバックやQ3を2011年度中に市場導入する予定だとコメント。
ブランド戦略や販売面では、2012年末までの新CI導入など今後も顧客サービスの充実やブランド認知度の向上を図っていくとした。
今回発表された新型A5シリーズは、エクステリアではシングルフレームグリルや前後ランプのデザイン変更などを実施、標準グレードでは2L 直噴直4ターボを、Sシリーズでは3Lのスーパーチャージャー付きV6を設定した。
全モデルで電動パワーステアリング、アイドリングストップ機能を与えていることにも注目したい。価格はA5スポーツバック2.0TFSIクワトロの580万円からS5カブリオレの948万円までとなり、A5シリーズ(Sシリーズを除く)はエコカー減税/補助金の対象となっている。
ステージ上に展示されたS5スポーツバックのスポーティな外観と高級感の高い内装の仕立て、ワゴン並みの荷室容量などに興味を惹かれた様子だった。次いで、展示車のエンジンフードで上田選手による「書き初め」が披露されるなど、会場は来場した数多くのメディアとともに、新年に相応しい華やかさに包まれていた。
(Text by Shinya Iwao)