そんな状況下でも、#2のマシーンは持ち前の信頼性を最大限に活かすとともに、アクシデントを避けながらハイペースを保つことで無事に24時間を戦い抜くことに成功した。
アウディ スポーツで、モータースポーツ部門のトップを務めるディエター・ガスは「今回の長い闘いの果てに得られた優勝に大変満足している。過去3年の間、アウディR8 LMSはニュルブルクリンクで最強のGT3マシーンでした。そして今年はついに、他の7ブランドのライバルを退けて総合優勝を獲得することができました。24時間のレース中、我々の手に余るような出来事は何も起きませんでした。ドライバーはもちろんチーム全体が入念な準備を重ね、さらにミスのない働きをしてくれたからだと思います。レースを制した方々に、心からの祝福を申し上げます。市販車から派生したレースカーを使い、アウディスポーツ カスタマーレーシングのサポートによって実現した今回の優勝は、アウディR8 LMS ultraが非常に優れたマシーンであることを改めて証明したことになります」とコメント。
耐久レースで強さを見せるアウディ。6月のルマン24時間優勝への期待はさらに高まる。
(Text by Satoshi Ubukata)