2026年10月16日、フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は、愛知県豊橋市の本社および豊橋インポートセンターにおいて、再生可能エネルギー由来の電力の導入を開始したと発表した。アイ・グリッド・ソリューションズが提供する「循環型電力」を採用し、対象施設で使用する電力の再生可能エネルギー比率100%を実現する。
今回採用した「循環型電力」は、アイ・グリッド・ソリューションズが全国で運用する太陽光発電設備などで生み出された電力を集約し、必要とする施設へ供給する仕組みだ。
アイ・グリッド・ソリューションズは、2004年2月に設立された東京都港区に本社を置くエネルギー関連企業だ。太陽光発電などの分散型再生可能エネルギーをデジタル技術と組み合わせて集約・供給する事業を展開している。企業や自治体向けの再生可能エネルギー導入支援や、余剰電力の流通・供給などを手がけ、2026年7月末時点で累計1511施設、発電容量約395MWの太陽光発電所を開発した実績を持つ。外資系企業の日本法人が同サービスを採用するのは、VGJが初めてとなる。
この仕組みでは、商業施設や物流施設、工場などの屋根に設置された太陽光発電設備で生じる余剰電力を活用する。発電した施設内で使い切れなかった電力を集約し、別の施設へ供給することで、再生可能エネルギーの有効利用を図る。
電力の調達には「オフサイトPPA(Power Purchase Agreement)」と呼ばれる契約方式を採用する。これは、需要施設から離れた場所にある再生可能エネルギー発電設備でつくられた電力を、一般の電力系統を通じて供給する方式だ。
建物の構造や屋根の耐荷重、形状などの制約によって太陽光パネルを設置できない施設でも、再生可能エネルギー由来の電力を利用できる点が特徴となる。
VGJでは2026年9月1日から電力供給を開始しており、年間供給予定量は約4.6GWh(460万kWh)。これにより、年間2053tのCO2排出量削減を見込んでいる。なお、これらの数値は計画値または試算値である。
VGJのマーティン・ザーゲ代表取締役社長は、今回の取り組みについて、太陽光発電設備の設置が難しい拠点でも再生可能エネルギーを導入できる仕組みとして「循環型電力」を採用したと説明。今後も国内拠点で再生可能エネルギーの利用を拡大し、持続可能な事業運営を目指す考えを示した。
一方、アイ・グリッド・ソリューションズの秋田智一代表取締役社長は、VGJへの導入について、「外資系企業の日本国内拠点における再エネ調達の新たなモデルケースになるものと考えています」とコメント。今後も地域で生み出された分散型再生可能エネルギーの循環を通じて、企業の脱炭素化と持続可能な電力利用を支援していく方針を示した。
フォルクスワーゲン グループは、車両の電動化による走行時の排出ガス削減に加え、事業拠点で使用するエネルギーの脱炭素化にも取り組んでいる。今回の豊橋本社への再生可能エネルギー導入も、こうしたグループ全体のサステナビリティ戦略の一環と位置付けられる。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen Japan)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。