2026年、OZにとって大きな節目の年を迎えています。会社創立55周年に加え、「Ultraleggera(ウルトラレッジェーラ)」は誕生20周年、そして「Rally Racing(ラリーレーシング)」は40周年。そんな記念すべき年に、OZからはブランドの歴史とこれからを象徴する新商品が登場します。

なかでも注目したいのが、Rally Racingの40周年を記念した「RR40」です。

「Rally Racingの40周年なんですよ」と話す内山代表。RR40は、長年親しまれてきたRally Racingのイメージを受け継ぎながら、センター部分をよりアグレッシブにアレンジするなど、現代的なデザインへと進化させています。

単なる復刻ではなく、歴史あるデザインを現在のクルマや市場に合わせてアップデートする。その狙いは海外でも受け入れられ、「世界的に受けている」と手応えを感じています。

さらに、20周年を迎えたUltraleggeraでもアニバーサリー展開を予定しています。モータースポーツで培われた技術を背景に、軽量ホイールとしてOZを代表する存在となったUltraleggera。その節目をどのような商品で飾るのかも気になるところです。

日本から生まれるOZにも注目

一方、今回ぜひ注目したいのが、OZジャパンが関わる“日本発”の商品です。

OZはイタリアのブランドですが、日本でのビジネスはイタリアで生まれた商品を輸入して販売するだけではありません。日本市場のニーズを捉え、日本側から商品を提案し、実際に形にする取り組みも進められています。

その一例が、16インチのRally Racingをジムニー向けに展開したことです。日本で高い人気を誇るジムニーに合わせた商品を用意することで、これまでとは異なるユーザーにもOZの魅力を届けています。

そして、さらに大きなプロジェクトとして進んでいるのが「Opera(オペラ)」の復活です。

「昔あったオペラを復活させるんですよ」

Operaは、かつて日本でも人気を集めた2ピースホイールです。その名を単に復活させるのではなく、現在の日本市場に合わせた商品として再構築しようとしています。

ターゲットとして想定するのは、アルファードやヴェルファイア、レクサスといったラージサイズのミニバンやラグジュアリー系モデルです。

こうしたカテゴリーには「今までドンピシャに合うホイールを提案できていなかった」といいます。しかし、需要があるにもかかわらず商品がないのであれば、「指をくわえて見ているより、作って投入したほうがいい」。そんな発想から、日本側が主体となった商品開発へと踏み出しました。

日本のアイデアが世界へ

日本発の取り組みは、日本国内だけにとどまりません。

トヨタ(TGR)とのコラボレーションでは、国内市場向けの取り組みからさらにビジネスが広がり、モンゴル市場への展開にもつながりました。

「モンゴルから、大量オーダーが決まった」

日本で進めた取り組みが、別の国のニーズにも応えていく。そこには、日本法人が単なる販売拠点ではなく、商品やビジネスを生み出す拠点として機能し始めている姿が見えてきます。

「OZアジアになってもいいんじゃないか」

冗談交じりの言葉ですが、そこからは日本から新しい市場を開拓していこうという意欲もうかがえます。

55周年を迎えたOZにとって、2026年は過去を振り返るだけのアニバーサリーイヤーではありません。Rally Racingを現代的に進化させたRR40、20周年を迎えるUltraleggera、そして日本主導で復活を目指すOpera。

長い歴史のなかで培ってきた資産を大切にしながら、新しいクルマや新しい市場に合わせて変化させていく。そして、ときには日本から新しい商品を生み出していく。

これからOZの新商品を見るときには、デザインやスペックだけでなく、「どこからそのアイデアが生まれたのか」にも注目すると、OZというブランドの新しい一面が見えてきそうです。

(Text by 8speed.net Editorial Team)