2026年9月16日、Volkswagenは新型「ID.3 GTI」を世界初公開した。最高出力240kW(326PS)、最大トルク545Nmを発揮する電気モーターを搭載し、量産GTIとして歴代最高のパワーを誇る。2027年初頭に予約受注を開始する予定だ。
GTI誕生50周年に登場した初の電動GTI
1976年に初代Golf GTIが登場してから50年。その節目の年にVolkswagenが披露したのが、電気自動車のID.3をベースとするID.3 GTIだ。
リヤアクスルに搭載される電気モーターは最高出力240kW(326PS)、最大トルク545Nmを発揮し、後輪を駆動する。0-100km/h加速は5.6秒、最高速度は200km/h(電子制御)と発表されている。
足まわりにはアダプティブシャシープログラム“DCC”を採用し、ダイレクトなプログレッシブステアリングやローンチコントロールも標準装備。低い重心と組み合わせることで、電気自動車ならではのGTIの走りを目指した。
さらに、新たに「GTI」モードをドライビングプロファイルに設定した。ステアリングの6時位置に設けられたGTIボタンを押すと、モーターの出力特性、プログレッシブステアリング、DCCスポーツシャシーなどがスポーツ走行向けの設定に切り替わり、ローンチコントロールも使用可能になる。
このときアンビエントライトは赤に変わり、Digital Cockpitも専用表示に切り替わる。さらに内燃エンジンをイメージしたサウンドも流れるという。
搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は79kWh(ネット値)。一充電走行距離は最大601kmを見込み、DC急速充電は最大183kWに対応する。10%から80%までの充電時間は約29分としている。
初代Golf GTIのDNAを最新のID.3に
エクステリアにも、歴代GTIのモチーフが随所に取り入れられた。
フロントでは、左右のIQ.LIGHT LEDマトリクスヘッドライトを透明なライトストリップでつなぎ、その上にGTIを象徴する赤いストライプを配置。このデザインは1976年の初代Golf GTIが採用していた赤いラジエーターグリルのフレームをモチーフとしている。
バンパー左右には電動GTIの識別点となる縦型LEDエレメントを配置。下部にはGTI伝統のハニカム形状を採り入れたハイグロスブラックのエアインテークグリルを備える。
足元には新デザインの20インチアルミホイール「Wörthersee(ヴェルターゼー)」を標準装備する。その名称は、オーストリアで長年開催されてきたGTIミーティングにちなんだものだ。
ボディカラーにはGTIでおなじみのレッド、シルバー、ブラック、ホワイトにグレーを加えた5色を設定。なかでもトルネードレッドは、初代Golf GTIのフェイスリフトモデルにも設定されていたGTIを象徴するカラーだ。
インテリアも赤と黒を基調とし、ダッシュボードには赤いストライプを配置。スポーツステアリングには赤い12時位置のマーキングが施される。プレミアムスポーツシートには、初代Golf GTIのタータンチェックを現代的にアレンジしたGTI専用パターンが採用された。
ベースとなる新世代の「ID.3 Neo」に合わせてインテリアそのものも刷新されており、大型化されたDigital Cockpitと12.9インチのタッチディスプレイを装備。インフォテインメントディスプレイ下には空調用のスイッチを配置し、センターコンソールには音量調整などに使うロータリーノブも設けられている。
また、外部機器に給電できるV2L(Vehicle-to-Load)機能にも対応。オプションのPowerSocketを充電ポートに接続することで、たとえば車載したe-bikeをID.3 GTIから充電することも可能だ。
Volkswagenによれば、ID.3 GTIはGTI史上最もパワフルな量産モデルになる。50年にわたりGolfを中心に受け継がれてきたGTIの名称が、電動化時代にどのような走りへと進化するのか注目される。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。