Golf8 GTIの魅力をさらに高めたい——そんなオーナーに注目してほしいのが、Eibach(アイバッハ)の「Sportline Plus」とREMUS(レムス)のスポーツマフラーだ。今回はこれらが装着されたGolf8 GTIを箱根ターンパイクで試乗し、ローダウンによるハンドリングの変化や、スポーティなサウンドの魅力をチェックする。

Eibach×REMUSでGolf GTIはどこまで進化する?

Golf8 GTIは、標準仕様の完成度が非常に高いスポーツハッチバックだ。しかし、そのポテンシャルの高さゆえに、「もう少しスポーティに仕上げたい」「音やスタイリングにもこだわりたい」と考えるオーナーは少なくない。

そこで今回は、EibachとREMUSの輸入総代理店であり、輸入車向けアフターパーツを数多く手掛ける阿部商会のデモカーを箱根ターンパイクに持ち込み、足まわりにEibachの「Sportline Plus」、エキゾーストにREMUSのスポーツマフラーを装着したGolf8 GTIの実力をチェックした。

純正の魅力を残しながら、どこまでスポーツ性能とドライビングプレジャーを高められるのか。その仕上がりを、Golf8 GTIオーナーである筆者がワインディングロードで確かめてみた。

世界の名車を支えるEibachとは

Eibachは1951年にドイツで創業した、世界的なサスペンションメーカーだ。スプリングを中心にスタビライザーやスペーサーなどを開発・製造し、その高い品質から多くのプレミアムブランドに純正採用されている。

BMWやPorsche、Ferrari、Lamborghini、McLarenといったスポーツカーメーカーをはじめ、BMW MやMercedes-AMGなどのハイパフォーマンスモデルにもスプリングを供給。さらにFormula 1やWRC、DTM、NASCAR、GT3マシンなどモータースポーツの第一線でも数多く採用され、その性能は世界中で高く評価されている。

また、自動車だけでなく産業機械向けスプリングも手掛けているため、高精度な製造技術や耐久性の高さもEibachならではの強みといえる。

ローダウンスプリングの定番「PRO-KIT」と「Sportline」

Eibachのダウンサスといえば、「PRO-KIT」と「Sportline」が定番だ。

「PRO-KIT」は約30mm(車種により異なる)のローダウンを実現しながら、純正ダンパーの特性を活かした設計により、乗り心地をできるだけ損なわずにスタイリッシュなフォルムを実現する人気モデルである。

一方の「Sportline」は車種にもよるが約40mmのローダウンを実現するモデルで、より低いスタイリングとスポーティな雰囲気を求めるユーザー向け。純正ダンパーとの組み合わせを前提としながら、よりアグレッシブなルックスを楽しめる。

注目は純正電子制御ダンパーを活かせる「Sportline Plus」

今回試乗したGolf8 GTIに装着されていたのは、Eibachの新たな注目モデル「Sportline Plus」だ。

最大の特徴は、純正ショックアブソーバーをそのまま使用しながら車高調整が可能な点にある。一般的な車高調キットへ交換する必要がなく、純正電子制御ダンパー(DCC)の機能もそのまま活かせるため、最新のVolkswagenとの相性は非常に良い。

ローダウン量は車種によって最大50mmを実現し、さらに約15mmの調整幅を備えているため、自分好みのスタイリングや荷重バランスに合わせてセッティングできるのも魅力だ。

車高を下げながらも純正の快適性をできるだけ維持したい人、そしてDCCの利便性を失いたくない人にとって、非常に魅力的な選択肢といえる。

Golf8 GTIのサウンドを輝かせるREMUS

足まわりとともに装着されていたのが、REMUSのスポーツマフラーだ。

1990年にオーストリアで創業したREMUSは、現在ではヨーロッパ最大級のスポーツマフラーメーカーへと成長。世界60カ国以上で販売され、その品質と性能は世界中のチューナーやユーザーから高い支持を集めている。

製品は3D CADによる設計から実車テストまで徹底した開発プロセスを経て製造され、オールステンレス構造による高い耐久性も特徴だ。

さらに、車種ごとに最適な排気効率を追求することでパフォーマンス向上を図る一方、音響試験室で何度もサウンドチューニングを実施。単に音量を上げるのではなく、迫力ある低音と車内での快適性を両立した「REMUSサウンド」を実現している。

箱根ターンパイクで感じたGolf8 GTIの新たな魅力

箱根ターンパイクで走らせると、その違いは走り出した瞬間から感じられた。

まず印象的なのはREMUSのサウンドだ。アイドリングでは純正よりも低音が強調され、「マフラーを換えた」とすぐに分かる存在感がある。

アクセルを踏み込めば、低音をベースにしながらも心地よい、抜けの良いスポーティなサウンドへと変化。外から聞くと乾いた低音が印象的で、Golf GTIのホットハッチらしいキャラクターをさらに際立たせてくれる。

一方、Sportline Plusの印象は、見た目以上にバランスがいい。

コンフォートモードでは純正よりわずかに引き締まった乗り味になるものの、不快な硬さは感じない。街乗りでも十分に快適性が保たれており、ローダウンしたクルマであることを意識させない自然な仕上がりだ。

ところが、DCCをスポーツモードへ切り替えると、Golf8 GTIは一気に表情を変える。

コーナーへ進入するとロール量は明らかに減少し、ノーズが素早く向きを変える。純正では少し残っていたロール感が抑えられ、ステアリング操作に対してダイレクトに反応するため、ワインディングでは思わずペースを上げたくなる。

車高を下げることで見た目が引き締まるだけでなく、Golf8 GTI本来の軽快なハンドリングがさらに磨かれた印象だ。

GTIらしさをさらに引き出すEibach×REMUS

今回試乗したGolf8 GTIは、Eibach Sportline PlusとREMUSスポーツマフラーという、定番ブランド同士の組み合わせならではの完成度の高さが印象的だった。

Sportline Plusは純正DCCの機能を活かしたままローダウンとスポーティなハンドリングを実現し、普段使いの快適性もしっかり確保。一方、REMUSは上質な低音サウンドによって、Golf8 GTIのスポーツモデルらしい高揚感をさらに引き出してくれる。

どちらも純正のバランスを大きく崩すことなく、Golf8 GTIが持つ魅力を一段引き上げてくれるパーツだ。見た目、音、そして走り。そのすべてをワンランク上のスポーツハッチへ進化させたいオーナーにとって、魅力的な組み合わせといえるだろう。

(Text & Photos by Satoshi Ubukata)

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